達成感あり!山岳寺院の奥の院 西国薬師 第8番 室生寺(2)

金堂と潅頂堂を参拝した室生寺(ブログ記事)。
石段の先に五重塔が見えています。

室生寺 五重塔1


石段の両脇にはシャクナゲが植えられ、花の時期は美しいことでしょう。
ちょうどゴールデンウイークの頃が見頃だそうですよ。

平安時代初期の五重塔、法隆寺五重塔に次ぐ古さで国宝です。

室生寺 五重塔4


総高16.1メートルで、屋外の五重塔としては最小です。
「屋外」と言及するのは「屋内」があるからのはずで、
元興寺(ブログ記事)や海龍王寺には、ともに屋内に置かれた五重小塔があり、
それぞれ「建造物」として国宝指定されています。

屋根の逓減率が低く(1重目と5重目の屋根の大きさがあまり変わらない)、
一方で、塔身は上へ行くにしたがって細くなっている、
軒の出が深いなど特徴的であり、
朱塗りと白、屋根の縁も下から見上げると白くて、
「女人高野」と呼ばれる先入観もあってか、とてもエレガントで
女性的な塔のように感じられます。

石段の上まで上がってみたのですが・・・

室生寺 五重塔2


設計としては、石段の下から見上げるのが最も美しい想定で
建立されているように思います(^◇^)

また、頂上の相輪が珍しく、九輪の上には普通は水煙であるところ、
宝瓶(ほうびょう)という壺のようなものになっており、その上に八角形の
宝蓋(ほうがい)という傘状のものが載っています。

室生寺 五重塔5


創建にかかわった僧侶修円がこの宝瓶に室生の竜神を封じ込めた、と
伝わるそうです。

もう少し上からも眺めてみましょうか。

室生寺 五重塔3


このアングルもぺっぴんさんですね(*^_^*)

このあたりで引き返すつもりだったのですが、室生寺のお山がどんなところか、
もう少し知りたいと思い、もうちょっと登ることに。

あら?

室生寺 奥の院 道しるべ


「奥之院」っていう道しるべが出てきちゃった。
いや、どうしよう・・・
時間的にはさほど余裕はないけれど、でも急がなくちゃいけないほどでもない。

なんとなく先へと歩いてしまっていました^_^;

無明橋

室生寺 無明橋


立て看板があって、「天然記念物室生山暖地性シダ群落」となっています。
ここは無明谷という谷になっていて、境内地図には「賽の河原」とも書いてあります。
石段の先の左への分かれ道を行くと地蔵尊があるそうな。
そしてその先が「急坂石段390段」!

ここまで来たなら奥の院を見ずして引き返すのももったいなくなり(苦笑)。

おっと?
何か見える!

室生寺 390段の石段1


呼吸がきつくなったところで、先に見えてきたのは・・・
懸造り(かけづくり)(舞台造り)の床下の柱の部分!

もぐまま、お寺巡りを始めて、清水寺の「清水の舞台」以外にも
多くの懸造りがあるのを知り、大好物になってしまっているのであります( ´,_ゝ`)

ああっ、苦しいところにお不動さま。

室生寺 390段の石段2


どうか、くじけそうな弱い心にお力を!ヾ(・ω・`;)ノ

懸造りの全貌が見えてきました!

室生寺 390段の石段3


室生寺 奥の院、常燈堂(位牌堂)です!

室生寺 常燈堂(位牌堂)1


見事な懸造りです。
そして建物を見守るように弘法大師の石像でしょうか。

こんな急坂を登ってきました。

室生寺 390段の石段4


もう・・・息が切れて・・・ハアハアしてます・・・。

奥の院に到着です。

常燈堂(位牌堂)

室生寺 常燈堂(位牌堂)2


お位牌をお祀りするお堂のようです。

室生寺 常燈堂(位牌堂)3


周囲をぐるりと一周できます。

室生寺 常燈堂(位牌堂)7


この下が懸造り部分です。

室生寺 常燈堂(位牌堂)6


お堂の西側からの眺め。

室生寺 常燈堂(位牌堂)5


石段沿いは深山の緑の杉林であったのが、ここはこんなに鮮やか!
努力が報われた思いです(*´-`)

ちょっとした達成感を感じて、常燈堂におみくじがあったので、
普段はめったにやらないんですが、おみくじを引いてみました(*^_^*)

で・・・

第九十七番は・・・

室生寺 常燈堂(位牌堂) おみくじ1


凶!

いやまあ、凶でもかまわないのですが、書いてあることに救いがないです(>_<)

室生寺 常燈堂(位牌堂) おみくじ2


おみくじに詳しくないのでよくわからないのですが、凶ってこんなに酷いことが
書いてあるのですか?(´・ω・`)
これ以上悪くなるはずはないよね、っておみくじをくくりつけました^_^;

御影堂(鎌倉時代・重文)

室生寺 奥の院 御影堂


御影堂がご開帳になっていました。
大師堂ともいい、弘法大師42歳の像が安置されていて、拝見できました。
各地にある大師堂の中で最古級のものだそうです。

御影堂の奥には諸仏出現岩の上に七重石塔。

室生寺 奥の院 七重石塔


室生寺は太古の火山活動によってできた、神々の住む聖地というのが
ここに表現されているように思いました。

御朱印所があり、せっかくですからいただきます(*^_^*)
書いてくださっているお坊様に、「毎日ここに上がられるのですか?」と
お伺いすると、
「ええ、もう痩せて、痩せて」って、
そのお坊様がちょっと恰幅のよいかたでいらして、
口元が緩みましたです(^◇^)

室生寺 奥の院 御朱印 弘法大師


おみくじは残念でしたが、奥の院を訪れた人だけに許される
弘法大師の御朱印をいただいて、心が満たされました^^

下山します。

室生寺 常燈堂(位牌堂)9


やっぱり懸造りは大迫力。

懸造りのすき間から西側の美しい風景が撮影できました。

室生寺 常燈堂(位牌堂)8


真っ赤な紅葉・・・

室生寺 紅葉5


オレンジ色・・・

室生寺 紅葉6


どちらも圧巻だけど、やっぱりグラデーションぐらいの紅葉がフォトジェニックかな^^

室生寺 紅葉7


室生寺で、お昼用におにぎりは持っていたのですが、食べるところが見つからず
(仁王門のところにあるお手洗い近くには休憩所があったようです)
おなかがすきました。

よもぎ入り回転焼きの「栄吉」さん。

室生寺 よもぎ入り回転焼き1


「ひとつください!」
回転焼きを焼いているおばさんに、「写真を撮らせていただいていいですか?」って
お尋ねしたら、「どうぞ~♪」と。

室生寺 よもぎ入り回転焼き2


お店の様子からして、「インスタ慣れ」をされていそうです(^◇^)
「よもぎ餅のお店はたくさんあるけど、よもぎの回転焼きはうちだけ。
それにひとつ90円だから、100円でお釣りの10円はお賽銭用よ。」

もぐままもブログで宣伝しておきますから、
室生寺さんと共存共栄してくださいね(≧∀≦)♪

バスに乗る前に失礼して・・・

室生寺 よもぎ入り回転焼き3


はふっ、あつあつでもちもち・・・おいしいあんこでエネルギー復活ですっ(^^)/


(11月17日参拝)


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紅葉真っ盛り 西国薬師 第8番 室生寺(1)

関西にいる間、機会があったら室生寺に行きたい、と漠然と考えていて、
週末は雨のようだし、と、17日の金曜日、多少寒いけれどお天気はよさそうだったので
突然飛び出して行きました。

近鉄室生口大野駅前

室生口大野駅1


閑散としていてコンビニひとつないんですわ(^^;
着いたのがお昼頃で、電車の中で室生寺行きのバスを調べていたら
あちゃ~、11時20分から13時00分までバスがない(;^ω^)
まあそんなこともあろうかと、余裕があったら室生口大野駅から徒歩5分の
大野寺というお寺にも行ってみたいと思っていたので、そちらから、と。

駅改札前に観光案内所があったので、地図などいただきに入ってみたら・・・

「室生寺にお参りですか。そこから12時25分のバスが出ますよ」と。
紅葉期には臨時バスがあって、もぐまま、そういう情報を見逃していたんですね(^^;
助かりました!室生寺に参ります。

室生口大野駅2


室生川沿いにバスは走ります。

室生寺行きバス1


長谷寺(ブログ記事)に近いといえば近いので、似たような景観かな、と思ったのですが・・・

室生寺行きバス2


長谷寺境内や周辺は確かに山なので坂は多いですが、割合となだらかな山あいの
印象でしたが、室生寺周辺は時に岩肌むき出しの切り立った断崖が続き、
とても険しい渓谷といったところです。

15分ほどで室生寺バス停に着きました。

バス停の前に「弘法の七つ井戸」

室生寺 弘法の七つ井戸


弘法大師が錫杖で示したところを掘ると地下水が湧き出て、枯れることがなかった。
現在は門森(かどもり)、うやま、茶峠(ちゃとうげ)の3つと弘法の泉が残っている、
とあります。

室生川沿いに門前町となっており、ここに来て初めて人々で賑わう景観を見ました。

室生寺 門前


清流と木々の紅葉や黄葉が美しいです!

室生寺 太鼓橋

室生寺 太鼓橋1



室生寺 太鼓橋2



室生寺 太鼓橋3



室生寺 太鼓橋4


室生寺では現在、金堂の特別拝観が行われています。

室生寺 金堂 特別拝観


もみじ祭りで、夜間のライトアップも行われます。
そして、奥の院の重文の御影堂が特別ご開扉ですね。

室生寺 もみじ祭りと奥の院御影堂特別開扉 お知らせ


境内地に入った途端、オレンジ色に包まれます♪

赤門

室生寺 紅葉1


サザンカとの競演

室生寺 紅葉2


仁王門

室生寺 仁王門


仁王像

室生寺 仁王像2 室生寺 仁王像1


仁王門の手前が納経所になっています。

室生寺には納経所(御朱印所)が3ヶ所あり、この仁王門納経所、
潅頂堂(本堂)納経所、奥の院納経所です。

室生寺 納経所(御朱印所)


納経所によっていただける御朱印が異なります。

もぐままは、今日は紅葉と西国薬師巡礼をメインで参拝したので、
西国薬師第八番札所の御朱印を。

室生寺 西国薬師 御朱印


そして、紅葉期限定の御朱印があるそうで、10月14日から12月3日、
3000枚限定だそうです。
それももちろんいただきますよねぇ( ´艸`)

室生寺 紅葉期の限定御朱印 青龍


中国の殷時代の遺跡から出土する古代文字・甲骨文字で
「青龍」と書かれています。

仁王門をくぐったところ。

室生寺 紅葉3


虚無僧がいらっしゃいました。

鎧坂を上がります。

室生寺 紅葉4


宀一山(べんいちさん)室生寺は、奈良時代末期、この地で皇太子山部親王(のちの桓武天皇)の
病気平癒の祈願が行われ、竜神の力で回復、勅命により国家のために創建されました。
草創には興福寺の僧が関わりましたが、江戸時代に入って興福寺の法相宗から独立、
真言宗の寺院となりました。
女人禁制だった高野山に対し、女性の参詣が許されていたことから「女人高野」と呼ばれるように
なりました。
役小角(役行者)の草創という伝承もあり、山林修行の道場となった典型的な山岳寺院です。

金堂(平安初期・国宝)

室生寺 金堂


特別拝観で御開帳になっていました。
お坊様が説明をされていました。
仏像が安置されているお堂の内陣は平安時代のものですが、拝観させていただいている
礼堂部分は後に建て増しされたそうです。
平安時代の仏像は、左から十一面観音、文殊菩薩、釈迦如来、薬師如来、地蔵菩薩。
本尊の釈迦如来立像と、十一面観音立像は国宝、それ以外は重文で、
またその前の列には運慶の作と伝わる十二神将像(鎌倉時代・重文)が
並んでいます。(うち2体は貸し出し中とのことでした。)
5体の仏像の光背は紋様が絵の具で描かれた独特のスタイルです。
薬師如来には2種類あるそうで、病気を治してくださるお薬師さんと、国家安寧を祈る
お薬師さんがいらっしゃるとのこと。
室生寺のお薬師さんは薬壺を持たれておらず、国家のために祈っていらっしゃいます。
本尊の後ろには大きな板壁があり、帝釈天曼荼羅図(平安初期・国宝)が描かれていますが、
本尊を動かさないと全貌が見られないとのことで、お坊様も見たことがありません、
ということでした。
金堂の仏像は以前から拝見したいと思っていたので、この時期に室生寺に訪れることが
できてよかったです。

また、金堂の参拝者は記念品をいただくことができました。

室生寺 金堂 記念品1

金堂のミニクリアファイルですヽ(*´∀`)ノ
で、裏返してみたら、あら?

室生寺 金堂 記念品2


室生寺の寺紋だと思うのですが、三つ葉葵に九目結紋(ここのつめゆいもん)!
これは唐招提寺(ブログ記事)で初めてはっきりと認識した、5代将軍綱吉の
生母・桂昌院を意味します。
仏教に深く帰依していた桂昌院の寄進により、荒廃していた室生寺は大いに復興した
ということのようで、桂昌院の権力がどれほどのものであったかが伺われますが、
桂昌院がいなかったら、今このような貴重な仏像や文化財は
見ることはできなかったと思います。
境内地図によると、潅頂堂(本堂)脇に桂昌院塔が建っているようです。

天神社 拝所

室生寺 天神社 拝所


天神社拝所脇の軍荼利明王石仏

室生寺 軍荼利明王石仏


弥勒堂(鎌倉時代・重文)

室生寺 弥勒堂


本尊は厨子入りの弥勒菩薩立像(平安時代・重文)、
客仏として釈迦如来坐像(平安初期・国宝)が安置されています。
改修工事中で、浄財を勧募されています。

再び石段を上がると、潅頂堂(かんじょうどう・本堂)(鎌倉時代・国宝)がありました。

室生寺 潅頂堂(本堂)4


紅葉の見所のひとつです。

室生寺 潅頂堂(本堂)2


堂内はお参りはできるのですが、室生寺の本尊・如意輪観音菩薩像(平安時代・重文)は
現在修復中でお留守でした。
納経所(御朱印所)もあるのですが、御本尊にお会いできていないので今回は
パスということで。

室生寺 潅頂堂(本堂)3


潅頂堂の脇から、有名な五重塔が見えていました。


(11月17日参拝)


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