新選組ゆかりの寺 洛陽三十三観音 第28番 壬生寺中院

新選組の屯所地区を歩いたところまで書きました。
もぐままねー、幕末の事情がぜんぜんわからないんですよ(>_<)
新選組について、ひとしきりもぐ娘よりレクチャーを受けました(笑)。

壬生寺に着きました。

壬生寺1


幕末おたくのもぐ娘はやはり何度もこの界隈と壬生寺は来たことがあるらしいです。
もぐ娘も自分で洛陽三十三観音巡りをやっているんですが、
この壬生寺が札所であったことは今まで知らなかったらしい(≧∀≦)

壬生寺中院

壬生寺2


こちらが洛陽三十三観音の札所です。
壬生寺中院は壬生寺の塔頭(たっちゅう)で、
寛永年間に本良律師(ほんりょうりっし)により創建されましたが、
現在の建物は文政12年(1829)に再建されたもので、
古くは仲之坊と呼ばれましたが、明治に入って律宗の修行道場となってからは
中院と呼ばれるようになったそうです。

安置されている十一面観音は、鎌倉時代に壬生寺が再興された際、
平政平の発願で刻まれた諸仏のうちの一体だそうです。
ガラス越しに、奥のお厨子の中に黒っぽい観音様を拝見することができました。

中院の向かい側は阿弥陀堂と新選組遺跡の壬生塚です。

壬生寺3


壬生塚の池には龍の彫刻があり・・・

壬生寺3


おお、リアルなサギの像もあるのだ、と思ったら
動いたΣ(゚д゚;)
これはアオサギという種類のようです。

壬生塚
新選組局長・近藤勇胸像

壬生寺4


近藤勇胸像の左横の塔は近藤勇の遺髪塔です。

壬生塚にはその他、屯所で暗殺された新選組局長・芹沢鴨と
隊士・平山五郎の墓、勘定方・河合耆三郎(かわいきさぶろう)の墓、
池田屋騒動で亡くなった隊士3名を含む7名の合祀墓があります。

新選組はしばしば境内で大砲を打つ訓練をし、その砲撃の振動で
中院の屋根瓦が落ちることもあったそうです。

そして、もぐままが見入ってしまったのが数々の痛絵馬イラスト絵馬。

壬生寺5 壬生寺6


もうね、元々の絵馬の絵柄、無視(笑)。
何だか訳のわからない愛が込められているようですね(*^_^*)
もぐ娘によると、ゲームとアニメで新選組が大人気なんだそうです。

『あゝ新選組』 歌碑

壬生寺12 壬生寺13


白い石のところに100円を投入すると、音楽が流れるようです。
ちょっと興味津々。
そうしたらちょうどご年輩のご夫婦がいらして、音楽を"play!"
結構な音量で三橋美智也さんの歌声が聞こえてきました。
奥様が懐かしそうに歌っていらっしゃいました。
もぐままは三橋美智也さんは知っていますが、
もぐままより下の世代の人たちはもう知らないでしょうねぇ。
(明治「カール」の歌と「激れ!」がわかる人がぎりぎりかな(笑)。)

壬生寺は正暦2年(991)快賢僧都(かいけんそうず)により
創建されました。

壬生寺7


ご本尊は延命地蔵菩薩(平安時代作・重文)です。
水掛け地蔵さまもいらっしゃいました。

壬生寺8


壬生寺では、お地蔵様を無縁仏として引き取ったり、
貸し出ししたりもしているそうです(@_@;)

壬生寺9


千体仏塔

壬生寺10


御朱印をいただきました。

壬生寺11
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こんばんは。僕の地元の隣の市も新撰組にゆかりがあるんですが、そもそもの新撰組としての活動の主体は京都周辺の地域なんですよね。僕も京都へ出向いて更に歴史を感じられる様々なゆかりの場所を訪ねてみたいです。

幕末は海軍提督ペリー率いる四隻の黒船の来航を皮切りにアメリカ及び西洋諸国の介入によって様々な政治思想が複雑に入り乱れ、文化的にも歴史的にも国家体制の大転換を果たした時代ですから、社会背景が相当に込み入ってしまって分かりにくくちょっと取っ付き難い点はどうしても否めませんねv-394

もっとも単純に言及すれば、所謂「尊王攘夷(天皇を中心とした政治体制を復活させ、諸国一丸となって外国勢力を排斥する)」思想を掲げ倒幕を目指し抜本的な政体改革運動を展開した脱藩した武士階級、つまり浪士は今で言うところの「過激派」なんですね。ついでに加えれば当時の「思想犯」としてもとても危険視されていて、行動の中心は天皇の御膝元、京都だったという訳ですね。で、京都守護職に就いていた松平容保を盟主とする会津藩預かりという形で世相を騒がす無頼漢を取締り粛清する為に編成された新たな組織が新撰組であり、精力的な京都界隈の治安維持に務めました。今で言えば差し詰め、「京都府警」と言ったところでしょうか・・・って娘さんの方が詳しいとは思いますが、お節介ながら一言。

サギはある意味で「サギ」でしたねヾ(´▽`;)ゝ驚きはしても振り込めよりは遥かに罪はなく、寧ろ楽しい不意打ち、とも言えますかね。

ROWさんはなかなかの歴史マニアでもいらっしゃるようですね!
私みたいな歴史オンチでも、この限られた界隈を歩くだけで
幕末のきな臭い混乱を感じることができました。
もぐ娘は、「話せば長くなるんだが」(笑)といいつつ、
大まかな事情は教えてくれました。
で、「八木邸での暗殺とは?」と尋ねると、
「内部には相対する勢力があり、まあ今でいう内ゲバね」と(笑)。
共に憂国の志士たちではあったのでしょうが、血気盛んな若者が集まると
そういうことが起こるのでしょうね。
私は居住地と出身地の関係で、ラッキーにも、鎌倉、その他地方、京都と
いろいろな場所を訪れることができるのですが、どこに行っても天皇のお膝元、
京の都と関連する事柄を見聞きし、「すべての道は京都に通ず」というのを実感します。
幕末というと、身近に思える名残りをまだまだ感じることができますね。
ぜひぜひROWさんも、京都のこのあたり、いずれ散策してみてくださいね。
プロフィール

もぐまま

Author:もぐまま
大阪市出身、横浜市在住。しがない主婦が寺社巡礼に目覚める。人生のたそがれを感じる今日この頃、幕末歴女のもぐ娘や鉄分多めのもぐぱぱを道連れに、あの世とこの世の狭間を旅します(笑)。
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