「二十五菩薩練供養」西国薬師 第7番 久米寺(2)

5月3日、奈良・久米寺。
午後3時になり『二十五菩薩練供養大会式』が始まりました。
地元では「久米レンゾ」と呼ばれるようです。

久米寺 二十五菩薩練供養1


護国道場から本堂まで100mの「花道」(来迎橋)が造られ、
阿弥陀如来と二十五の菩薩が、臨終に際した往生者を極楽浄土に迎える
「来迎」の様子を表した行列が続きます。

檀信徒、仙人講、詠歌隊、僧侶・・・

久米寺 二十五菩薩練供養2


お稚児さんにご住職・・・

久米寺 二十五菩薩練供養3


行列が一旦止まると、何やらざわざわざわ~っと、お坊様の周囲に人々が集まりました。

読経が始まり・・・

久米寺 二十五菩薩練供養5


時折お坊様の手が出てきて「散華」を撒かれるのです。

久米寺 二十五菩薩練供養4


やっぱりいただきたくなりますよね(*^^*)
それほどたくさんの数ではなく、近くにいるラッキーな方々が
手にされておりました。

そして、菩薩さまがたがやってきました!

久米寺 二十五菩薩練供養6


先頭の観世音菩薩さまの手にあるのは、阿弥陀さまではなく、
聖徳太子の弟・来目皇子(くめのおうじ)が眼病を患った時、ここで薬師如来に
祈ったところ、二十五菩薩と薬師瑠璃光如来が降臨して眼病が平癒したという
お寺の縁起から、久米寺では薬師如来なのかもしれません。

久米寺 二十五菩薩練供養7


観音さまは一歩歩むごとに、仏像を左に、右に、掲げながら前進します。
(よろしければ下に動画を用意しました。)

その後にも、様々の菩薩さまが続きます。

二十五菩薩:観世音・大勢至・薬王・薬上・普賢・法自在王・獅子吼・陀羅尼・
虚空蔵・徳蔵・宝蔵・金光蔵・金剛蔵・光明王・山海慧・華厳王・衆宝王・月光王・
日照王・三昧王・定自在王・大自在王・白象王・大威徳王・無辺身

絢爛たる衣装に、楽器などの持物(じもつ)をお持ちです。

久米寺 二十五菩薩練供養8



久米寺 二十五菩薩練供養9



久米寺 二十五菩薩練供養10



久米寺 二十五菩薩練供養11



久米寺 二十五菩薩練供養12



久米寺 二十五菩薩練供養13



久米寺 二十五菩薩練供養14


本堂は行列の菩薩さまがたで超満員となり法要が営まれます。
そしてまた来迎橋を渡って戻っていかれます。

久米寺 二十五菩薩練供養15



久米寺 二十五菩薩練供養16


練供養は約1時間。しかしそれで終わりではありません。

午後4時から餅まきがあります!

久米寺 二十五菩薩練供養17


その前に一同本堂に向かって全員で般若心経を唱えます。
私も含め、皆さん、心をひとつにしてしっかり唱えられて、
お祭りの高揚感の中、ぴりっと心が引き締まる思いでとてもよかったです。

しかーし、ひとたび餅まきが始まると争奪戦となり(笑)、
頭の上で取るかたあり、拾うかたあり、将棋倒しっぽくなる場面もあって
ちょっと怖かったです^^;

とにかくお餅をばさーっとまとめて撒かれて、もぐまま、こわごわながら
必死で格闘。

久米寺 二十五菩薩練供養 餅撒き


顔面にお餅の一撃を食らうも(´・ω・`#)
幸いひとついただけました^^
餅まきが終わって気が付いたら、頭から服からお餅の打ち粉で真っ白(笑)。
でも、とても楽しいひとときを過ごさせていただけて、ありがたい気持ちでいっぱいでした。

少し動画を撮影してきたのでよろしければご覧ください(^^)




(行事の詳細はかしはら探訪ナビ 久米寺練供養を参照させていただきました。)


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「久米仙人伝説」の寺 西国薬師 第7番 久米寺(1)

橿原神宮から、真言宗御室派・霊禅山 東塔院 久米寺にやってきました。

久米寺1


山門は大きくはないですが、立派な仁王さまがいらっしゃいました。

久米寺 仁王像2 久米寺 仁王像1


人々が三々五々集まってきています。
5月3日、久米寺では「二十五菩薩練供養」というのが行われます。

久米寺2


「菩薩萌え」「来迎萌え」(?)のもぐままとしては、いくらかの寺院で行われている
この「お練り供養」に一度参列したいと思っていて、ようやく実現するのです( *´艸`)
しかも、久米寺は西国四十九薬師霊場第七番札所であり、巡礼も兼ねてのお参りです。

久米寺は、唐より帰国した弘法大師空海がここで大日経を感得し、
初めて真言密教を宣布されたという真言宗発祥の寺だということです。

聖徳太子の弟、来目皇子(くめのおうじ)の創建と伝わります。
来目皇子は7歳の頃眼病を患い、聖徳太子の勧めでここで薬師如来に
祈願したところ、二十五菩薩と御供に一寸八分閻浮陀金(えんぶだごん)
薬師瑠璃光如来天が降臨し、両眼が平癒したことから、
自ら来目(くめ)皇子と称して、この地に金堂、講堂、鐘楼、経蔵、五重塔、
大門などを造営しました。

大塔の礎石という、土壇と巨石群が残っています。

久米寺 大塔礎石


インド風の手水がいい感じです^^

久米寺 手水


この日のために、本堂へと続く立派な「花道」ができていました。

久米寺 花道


弘法大師像

久米寺 弘法大師像


古刹は「神仏習合」感が残っていていいですね^^

久米寺 金毘羅宮


お不動さん

久米寺 不動明王像


桃山様式の多宝塔(重文)

久米寺 多宝塔


万治2年(1659)京都の仁和寺より移築されました。

薬師如来坐像と鐘楼

久米寺 鐘楼


今日が祭典の日であることをお知らせするためでしょうか、
定期的に鐘が打ち鳴らされています。

久米仙人像

久米寺 久米仙人1


元々ここは久米部(くめべ)の武人の住んだ地といわれ、
同時に久米仙人のお話も伝わります。

久米寺 久米仙人2


葛城の里に生まれた久米仙人は吉野山の龍門ヶ嶽で修行をして
飛行の術を修得しましたが、川で洗濯する若い女性のふくらはぎに見とれて
墜落、仙人はその女性と結婚しました。

久米寺 久米仙人3


俗人となった久米仙人、聖武天皇が東大寺に大仏殿を建立する際、労働者として
材木を運んでいましたが、「仙人なら仙術を使え!」とからかわれ、
七日七夜の修行をすると神通力が復活、全国各地から東大寺へ材木を空運し、
大仏殿は速やかに建立されたとのこと。
仙人は天皇から免田30町を賜り、そこにお寺を建立したのが久米寺であるということです。

まあなんともほほえましくも頼もしい久米仙人!(´∀`*)
心癒される伝説ですね。

本堂です。

久米寺 本堂


400円で内陣を拝観できるようなのですが、今日はお寺もお忙しいことだろうと
また次の機会にすることにしました。
ご本尊は木造薬師如来坐像、また日光・月光菩薩立像、十二神将像、
久米仙人が自ら彫った自分の像に自らの頭髪と生歯を植えたと伝わる
肉付きの坐像などが安置されています。
またご本尊の胎内には一寸八分の金銅薬師如来立像が収められていると
いうことです。

西国薬師の御朱印をいただいて、専用のバインダーに綴じました。

久米寺 西国薬師 御朱印


西国薬師はこれが5ヶ所目。49の札所がありますからまだまだです。

本堂脇に花御堂が置かれていました。

久米寺 花御堂


お釈迦様の誕生日、花まつりは4月8日ですが、久米寺では月遅れで
この日の練供養に合わせていらっしゃるのかもしれません。
「甘茶」の用意があるというので小さな紙コップでいただきました。
なんでも、いわゆる植物の「アマチャ」ではないようで、「甘草(カンゾウ)」の
お茶だということです。
漢方薬にも用いられる甘草ですから体にはよいようなのですが、
とっても甘苦渋くて、少量でも飲むのにちょっと苦労しましたです^^;

花御堂がつつじのお花で飾られているように、久米寺はつつじのお寺でもあるのですが、
どなたかがお寺のかたに、「今年はつつじはもう終わりなのですか?」と尋ねられる
ぐらいお花が少なくて、お寺のかたは「今年はまだなんです」と答えられていました。
もぐまま、関西でつつじを見ていますが、どうも今年は花芽が少ないように思います。
春先に暖かくなりかけて、急に寒い日が続いたので、花芽が上がる時期に寒さが重なって
花付きが悪いのじゃないかと思ったりします。

大日如来

久米寺 大日如来


観音堂では御詠歌でしょうか、女性の方々が祈りを捧げられています。

久米寺 観音堂


そろそろ二十五菩薩練供養が始まる午後3時です。

久米寺3


「花道」のあたりに人が集まり始めました。


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