横浜の地下迷宮!定泉寺「田谷の洞窟」

「大船 to 大船渡」(ブログ記事)のイベントでお祭り気分を味わった後、
「田谷(たや)の洞窟」に向かいました。
今回は車でしたが、バスならJR大船駅西口(観音側)から
神奈中バス「戸塚バスセンター」行きで「洞窟前」下車です。
駐車場はお寺の向かいにあり、駐車料金はお寺で支払います。

田谷の洞窟 定泉寺1


田谷の洞窟は話には聞いていたのですが、なかなか訪れる機会がなく、
今回、もぐぱぱが「大船」繋がりでアイデアを出してくれたので、やってきた次第です。

ちょっとした台地か山の地形になっています。

田谷の洞窟 定泉寺2


通称は「田谷の洞窟」ですが、田谷山 定泉寺(じょうせんじ)という真言宗のお寺です。
そして、最寄駅が大船なので鎌倉のイメージがあるのですが、住所は
横浜市栄区田谷町になります。
タイトルに「横浜の地下迷宮」と入れましたが、年がら年中工事をしていて、
「日本のサグラダ・ファミリア」と呼ばれる横浜駅以外に、
横浜に地下迷宮があったのです(笑)。

境内です。

田谷の洞窟 定泉寺3


静かで、こぢんまりとしており、至って質素な雰囲気です。

田谷の洞窟 定泉寺4


新しそうな大日如来の石像がありましたが、こちら側はお墓で、プライベートの敷地です。

玉石

田谷の洞窟 定泉寺7


子授け、安産にご利益があるそうです。

本堂

田谷の洞窟 定泉寺5


お参りして、堂内をガラス越しに拝見したら、阿弥陀さんのようなお姿が見えました。
開創は室町時代、御本尊として厄除け身代り阿弥陀如来、不動明王、弘法大師を
お祀りされます。

本堂前の修行大師像

田谷の洞窟 定泉寺6


本堂脇の受付で拝観料ひとり400円、駐車料金500円を支払い、
パンフレットとローソクを受け取りました。
御朱印もあるとのことで、御朱印帳をお預けしました。

休憩所のような建物があり・・・

田谷の洞窟 定泉寺8


『行楽気分の人へお願い、当洞は信仰の霊場ですから静かに参詣してください』
- 住職合掌 -

んーと、もぐまま、行楽気分ではないですが、ワクワク感でいっぱいです。
小学生ぐらいの子供たちを連れたグループがちょうどここで洞窟についての
レクチャーを受けていました。

奥に見えるのは子安地蔵尊で、たくさんのお地蔵さんが並べてあって、
ややプライベート感があったので、写真を撮るのは控えました。

洞窟前です。

田谷の洞窟 定泉寺9


正式には田谷山瑜伽洞(たやさんゆがどう)といい、元鶴ヶ岡二十五坊の修禅道場で、
現在でも修行の道場なんだそうです。
観光施設ではなく神聖な場、洞窟内は撮影禁止です。

右手に見えるのは輪導院(朝比奈弁財天)のお堂。
境内には鎌倉時代の武将・和田義盛の子、朝比奈三郎義秀の館があったと伝わります。

左手には・・・

田谷の洞窟 定泉寺10


注意書きがあり、手燭(ローソク立て)が用意してあります。
さて参りますよ。

田谷の洞窟 定泉寺11


洞窟入口で種火からローソクに火をつけます。
手燭を持ち洞内に入っていきますが、
裸電球がところどころについており、真っ暗というわけではありません。

もぐまま、田谷の洞窟は、鎌倉の「やぐら」みたいなものかと想像していたのですが、
パンフレットの地図を見るとものすごく奥が深い。
しかも、江戸時代まで拡張され続け、上下に3層、総延長が1kmにも及ぶという
壮大なものだったのです。
宗教施設を比較するのは不謹慎と知りつつ、規模の面からいうと、鎌倉・長谷寺の
弁天窟(ブログ記事)より遥かに大きいです!

この洞窟の詳しい由来はよくわからないそうなのですが、ただ単にトンネル状の
洞窟になっているのではなく、壁面にはノミの跡が残り、
人工的な造作物であるのがよくわかります。

洞窟内撮影禁止で内部の様子を言葉で説明するのも困難なので(苦笑)、
定泉寺のHPから
洞窟拝観のページにリンクを張っておきますね^_^;

この図からでも、「阿吽の獅子・昇龍 降龍・迦楼羅(かるら)」の彫刻に始まり、
18もの見所ポイントがあります。
腰をかがめないと進めないところもあれば、どうやって掘ったのか?と思うぐらい
天井高のある円筒状のスペースがいくつもあり、それらにはぐるりと、
四国・西国・坂東・秩父の写し本尊の彫刻が彫られています。
訪れたことのある観音霊場のことを思い出しながら、
この壮大な地下伽藍を目の当たりにし、
信仰への情熱に畏怖の念を覚えずにはいられませんでした。

この洞窟内の御本尊である一願弘法大師に、ひとつだけお願いを叶えていただけるよう
お祈りしたり、高野山奥の院を模した空間には、金剛水という聖水が湧いていて、
大きな亀の立体彫刻があったりと、現在でも人家もまばらなこの土地に、
このような素晴らしい宗教世界が広がっているとは、誰が想像できるでしょう。

薄暗い縦横無尽の巨大地下迷宮を歩くうち、平衡感覚がおかしくなるような
感覚にも襲われたので、足もとには十分にお気をつけくださいヾ(・ω・`;)ノ

洞門からの外の明かり見えてきました。
ロウソクを消し、洞窟を出て、思わず洞窟に向かって頭を下げていました。

先ほどの休憩所に戻ってきました。
いやいや、ここはテーマパークのダンジョンなどでは決してありません。
マナーを守って、慎み深く拝観をしていただきたいものです。
拝観前は休憩所が人でいっぱいだったので気付かなかったのですが、
テーブルの上の冊子のようなものに目が行きました。

『日本のミステリー・ゾーン』

???

いやいや、ここはれっきとした宗教施設だろう、とツッコミを入れつつ、
何かと手に取ってみたら、ムック本でした。
しかも、記事のトップが「田谷の洞窟」(^◇^)

洞窟内の写真があり、新しそうだな、と思ったら、発行日が2017年
10月6日となっていて、できたてほやほやの本ではないですか。
絶対に欲しいです(o・∀・)b゙

受付で御朱印帳を受け取りました。
御朱印です。

田谷の洞窟 定泉寺 御朱印


ご本尊の厄除阿弥陀如来の墨書きで、
『四国西国坂東秩父 全国百八十八札所 総拝
となっており、この洞窟参拝は大きなご利益がありそうです(*^_^*)

本堂は外から参拝させていただいたのですが、本堂内にある厄除木魚を
厄年の人は年齢の数、他の人は二十一返叩いて厄除祈願ができると
パンフレットにはあるので、お願いするとさせていただけたのかもしれません。
ぜひともまた訪れたい印象深いお寺となりました。


<追記>

『日本のミステリー・ゾーン』、すぐに手に入れたいと帰りに本屋さんに立ち寄ったのですが、
店頭になく、店員さんに調べていただいたら、出版社のほうでもすでに「在庫僅少」という
ことです。



日本の書店さんを応援したいので店頭で購入したいところだったのですが、取り寄せに
日数がかかり、またそこは自宅近くの本屋さんではなかったので、結局アマゾンで
ポチしてしまいました。

鎌倉の「腹切りやぐら」(過去記事)や「まんだら堂跡」(過去記事)、
西国三十三所の札所・竹生島(過去記事)、将門の首塚(過去記事)、
蘇我入鹿首塚(過去記事)など訪れたことのあるところ、
これからじっくり回ってみたいと思っている明日香村の奇石群、
日本にある「キリストの墓」、「モーゼの墓」、「ピラミッド」??
つちのこ、かっぱ、人魚などのなんちゃってミステリー(笑)まで
64ページの薄いムック本ですが、写真もきれいですし、
ワンコインちょいで結構楽しめる内容になっています(≧∀≦)♪

それから「田谷の洞窟」の記事には、この定泉寺は関東大震災で倒壊してから
無住の時期が続いて、寺伝や古文書などが散逸し、洞窟の由来が
不詳となった、とあります。
横浜市の文化財指定はされていますが、資料が少ないため、文化財としての
ランクが上がらないそうです。保存、修繕をすべてお寺がまかなっているそうで、
もぐまま、大変に残念に思った次第です。


(9月24日参拝)


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養老孟司氏・隈研吾氏が建立 建長寺「虫塚」

建長寺の塔頭、龍峰院からまだまだ奥へ参ります。

正統院(しょうとういん)という塔頭への入口の脇には
「半僧坊道」というユニークな道しるべが立っています。

建長寺 半僧坊 道しるべ


やがて山道っぽくなり、達磨大師の像が見えてきます。

建長寺 半僧坊道 達磨大師像


聞くところによると、達磨大師の反対側に「虫塚」というのがあるはずなのですが・・・。
見当たりません^^;

建長寺 半僧坊参道 狛犬


建長寺・奥の院、半僧坊の狛犬のところまでやってきて、左手に「虫塚」への
入が見つかりりました。

ありました!

建長寺 虫塚1


作業員のかたがいらして、整備のようなことをされているのですが、
偶然にも翌日の6月4日が「虫の日」で、虫供養の法要の準備だったのでしょう。

建長寺 虫塚2


解剖学者の養老孟司先生らが2015年に「虫塚」を建立されたと聞き、
もぐまま、ここに来てみたかったのです。



もぐまま、子供の頃、虫が好きで、いっぱい遊びましたし、飼いましたし、
たくさんの虫の命を奪いました。
今はガーデニングをするのに、いわゆる「害虫」が出ると、駆除してしまいます。
虫に対して、罪深さを感じているのです。

養老先生は昆虫採集がご趣味で、普段より科学の目で命と向き合われている養老先生でさえ、
どうしたら犠牲にしてきた虫の命に報いることができるのか、
考えあぐねたけれど、結局、こういう塚を建てて、供養をすることしか思いつかなかった、
というようなことを、テレビで見たんだか、記事で読んだんだか・・・。

虫塚

建長寺 虫塚5


周囲は切り立った崖で、「やぐら」も見られます。
養老先生が発案して、建築家の隈研吾氏に設計を依頼、
整備中だったので、うろうろするとご迷惑だと、近くには寄らなかったのですが、
中央には、養老先生の箱根の別荘から運び込まれたゾウムシのオブジェが
置いてあるようです。
虫籠のような金網には土が吹きつけられていて、いずれ苔が生えるように、とも
考えられているそうです。

周囲には、少年なら(もぐままも!)大好きなクワガタムシやカブトムシのオブジェも
ありました。

建長寺 虫塚3



建長寺 虫塚4


「虫塚」の石碑の裏面です。

建長寺 虫塚6


近代文明はおびただしい数の虫を殺してきました。それは今でも続いています。
それに気づいている、ということを銘記しようと、虫塚を建立しました。
塚にしたのは、すべてを言葉にすることはできないからです。

養老孟司
隈研吾
(・・・)

平成二十七年六月四日




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Author:もぐまま
大阪市出身、横浜市在住。しがない主婦が寺社巡礼に目覚める。人生のたそがれを感じる今日この頃、幕末歴女のもぐ娘や鉄分多めのもぐぱぱを道連れに、あの世とこの世の狭間を旅します(笑)。
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