巡礼のふる里 徳道上人廟所 西国三十三所 番外 法起院

近鉄電車で奈良の長谷寺駅にやってきました。
引き続き、西国三十三所巡礼です。

近鉄 長谷寺駅


なかなか山深いところです。
西国三十三所八番札所の長谷寺までは駅から約1.5km、徒歩20分だそうです。

長い下り階段を下りて(帰りがしんどそう(苦笑))初瀬川を渡り、参道へ出ます。
参道の途中、長谷山口坐神社の太鼓橋が見えました。

長谷山口坐神社1


初瀬川の清流

長谷山口坐神社2


いいところですね。

参道のところどころ、民家の前に牡丹が美しく飾られています。

奈良 長谷寺 参道の牡丹


もぐまま、長谷寺は昔々に訪れて以来2回目なのですが、
参道のお店で長谷寺名物の草餅の焼き餅を買ったのを思い出し、
長谷寺の思い出が少しよみがえりました。
花より団子とはよく言ったもので、食べ物のことのほうがよく覚えているという^^;

長谷寺の門前町にある法起院(ほうきいん)に着きました。

法起院1


本堂(開山堂)

法起院2


小さな本堂ですが、美しいです。
法起院は徳道(とくどう)上人が晩年隠棲されたところで、自作と伝わる徳道上人像が
ご本尊となっています。
右手のほうにはおびんずる様がいらっしゃいます。
長谷型燈籠が下がっています。
法起院は長谷寺の塔頭なので、長谷寺の回廊の燈籠と同じものなのだそうです。

開基の徳道上人は656年に播磨国揖保郡矢田部の里で生まれ、
二十歳でここ初瀬の道明上人について仏道を研鑽し、
道明上人と共に大和の長谷寺を建立しました。
鎌倉の長谷寺の開基も徳道上人と伝わるそうで、そうだったのかとしみじみ。
諸国に49ヶ所の寺院を建立しました。

養老2年(718)のある日、大和長谷寺の徳道上人は病で仮死状態になり、
出会った閻魔大王から、人々に三十三所の観音霊場を広めるように命じられました。
起請文(きしょうもん)と33の宝印を授かった上人は生き返り、
霊場を設け巡礼を広めようとしましたが信じてもらえず、
やむなく宝印を摂津中山寺の石櫃に埋めたと伝わります。
それから270年の後、永延2年(988)花山(かざん)法皇がこの宝印を掘り出し、
今日の西国三十三所を復興しました。

観音堂には馬頭観音。

法起院3


徳道上人「沓脱ぎの石」

法起院4


上人は晩年、松の木から法起菩薩と化し去ったといわれ、松の木に登った時の
沓脱ぎの跡が残るといわれています。
この石に触れると願い事が叶うと伝わるそうです。

上人御廟十三重石塔

法起院5


石塔の周囲に西国三十三所各霊場の御砂が埋められています。

葉書きの木(多羅葉樹)

法起院6


葉の裏に文字を書くと浮かび上がる特性があり、「葉書き」の語源となった木です。
なるほど、下の文字が浮かび上がっています。
お寺のこの葉に願い事を書くと叶うという言い伝えがあり、
文字の書かれていない葉を見つけたら願い事を書いてみてください、とあるのですが、
1枚も見つかりませんでした^^;

慈抱観音

法起院7


後ろの納経所で御朱印をいただきました。

法起院 御朱印


私の西国の御朱印帳には法起院のページがなかったので
ご詠歌も書いていただきました。

極楽はよそにはあらじ我が心
同じ蓮(はちす)のへだてやはある

極楽は遠くにあるものではありません。
あなたの心の中に求めなさい。
この世に咲く蓮の花と、あの世の蓮の花とはともに同じ蓮の花です。
決して違うものではありません。

(上人御詠歌)


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大観音特別拝観と牡丹祭り 西国三十三所 第8番 長谷寺

西国三十三所、番外札所の法起院を参拝し、第八番札所の長谷寺はもうすぐそこでしたが、
時間はお昼前。
長谷寺は大きなお寺ですが、境内には茶店などないのではないか、という予感。
(あたり。HPにもガイドブックにも案内がなかったのでね。)

それで門前町のお店でお昼にしました。

長谷寺あたりでは地勢上、三輪そうめんが一押しで、冷やしそうめん、にゅうめん、
また、柿の葉寿司、高野山のごま豆腐がそれに続くようです。

まあ、三輪そうめんが鉄板のところでしょうが、もうね、大阪出身のもぐまま、
夏といえば三輪そうめんで育ったので、おそうめん、飽きました( ´∀` )
ということでざるそば。
手打ちのお蕎麦だったみたいで、関西のお蕎麦でもなかなかおいしかったです。

奈良 長谷寺 門前1 奈良 長谷寺 門前2


関西の青ネギ、おいしい^^
おなかも満足したところで、いざ、長谷寺へ。

残念ながら、長谷寺、重要文化財の仁王門は修復工事中。

奈良 長谷寺 仁王門前


長谷寺「ぼたんまつり」期間中でしたが(長谷寺訪問は牡丹の季節に、と決めていました)、
地植えの牡丹はやや花の盛りを過ぎていて、鉢植えは美しく咲いていました。

奈良 長谷寺 牡丹1


そして、もうひとつ楽しみにしていたのが、本尊大観音尊像春季特別拝観。

奈良 長谷寺 大観音特別拝観


右手に錫杖~~~~~!!
いわゆる長谷寺式十一面観音です。

鎌倉の長谷寺で、年末の「納めの観音」で「御足参り」をしましたが、
とても感動したので、奈良の長谷寺でもどうしても体験したかったのです。

入山料は500円で、本尊特別拝観は1000円ですが、
入山受付で、1300円で共通券をいただきました。

仁王門を抜けるとすぐに、長谷寺の象徴的な登廊(のぼりろう)。

奈良 長谷寺 登廊


上中下の三廊に分かれていて、長さ200m、399段。
平安時代に春日大社の社司(しゃし)中臣信清が我が子の病気平癒のお礼に
寄進したものです。

道明上人御廟塔

奈良 長谷寺 道明上人御廟塔


長谷寺は、道明上人が天武天皇の病気平癒のため「銅板法華説相図(千仏多宝仏塔)」
(国宝)を鋳造し、本尊としてお祀りしたのが始まりといわれ、
天武天皇の朱鳥元年(686)を創建の年としています。

宗宝蔵

奈良 長谷寺 宗宝蔵


春と秋に開扉され、長谷寺の国宝や重要文化財が公開されます。
こちらもその期間中で、銅造十一面観世音菩薩立像(鎌倉時代・重文)、
鼠灯檠(ねずみとうけい・江戸時代)、三彩金襴手仙盞瓶など
数々の興味深い寺宝を拝見しました。

登廊脇のゆるやかな斜面に色とりどりの牡丹が咲き乱れます。

奈良 長谷寺 牡丹


さすがは「花の寺」長谷寺です!

蔵王堂 蔵王三鈷

奈良 長谷寺 蔵王堂 蔵王三鈷


登廊の最後は鐘楼になっています。

奈良 長谷寺 鐘楼


本来は山内のお坊様しかつけない鐘ですが、「復興の鐘」ということで、
熊本大地震の復興と慰霊のため、参拝者が祈りの鐘をつくことができるように
なっていました。
紐を引くと鐘が鳴る仕組みになっています。

本尊大観音尊像特別拝観の列に並びます。

奈良 長谷寺 本尊特別拝観2


塗香を手に受け、腕に観音様との結縁のしるしに五色の腕輪を
巻いていただきます。
本堂の下を通っているからでしょう、暗くて、天井が低くなっており、
トンネルのようなところをくぐり抜けると、観音様の足元でした。
見上げると巨大な観音様のお姿。
長蛇の列なので、感慨にふけっている場合ではなく、お御足を少し触って
お参りを終えました。
鎌倉の長谷寺に較べると、ちょっとあっけなかったです^^;

奈良 長谷寺 本尊特別拝観3


長谷寺のご本尊の十一面観世音菩薩は、全国の長谷寺の根本像です。
高さ10.18m、室町時代作の重要文化財。
右手に錫杖と数珠、左手に水瓶蓮華を持ち、大盤石(だいばんじゃく)の台座に立つ、
「長谷寺式」と呼ばれるスタイルです。
神亀4年(727)徳道上人が十一面観音をお祀りして長谷寺は観音信仰のお寺になりました。

御朱印をいただきました。

奈良 長谷寺 御朱印


豊山(ぶさん)長谷寺の本堂(外陣)です。

奈良 長谷寺 本堂


舞台造りになっています。
本堂は国宝。慶安3年(1650)徳川家光の寄進です。

奈良 長谷寺 本堂2


眺めがいいです。

奈良 長谷寺 本堂3


ズーム撮影ですが、離れたところに五重塔が見えます。

奈良 長谷寺 本堂4


大黒堂

奈良 長谷寺 大黒堂


打ち出の小槌と福袋が奉納されていて、お参りすると、たくさんの幸運と富が
舞い込んできそうです(*^_^*)

弘法大師御影堂

奈良 長谷寺 弘法大師御影堂


本長谷寺(もとはせでら)と五重塔

奈良 長谷寺 本長谷寺と五重塔


天武天皇の勅願により道明上人がここに精舎を造営したことから
本長谷寺と呼ばれています。

本坊(重要文化財)

奈良 長谷寺 本坊


天皇皇后両陛下をはじめ、皇室の方々お手植えの松がずらりと並びます。

こちらから見た本堂も素晴らしい!

奈良 長谷寺 本坊2


しかし、本坊には意外な撮影スポットがありました。

玄関から見えるモミジです。

奈良 長谷寺 本坊のモミジ


猩々野村(しょうじょうのむら)という紫葉の品種なんだそうですが、
板廊下に映った赤も鮮やかです。
粋ですね!

帰り道、門前町でお土産をたくさん買ってしまいました。
重いものばかり・・・^^;

奈良 長谷寺 おみやげ


臨時停車する急行に乗りたくて、これを持って駅までの登り階段を急いで上がったら
かなりきつかったです^^;


奈良 長谷寺 牡丹2



奈良 長谷寺 牡丹3



奈良 長谷寺 牡丹4



奈良 長谷寺 牡丹5


西国三十三所、奈良エリアもクリア、残るは天橋立遠征で2ヶ寺、そして結願の
岐阜県にある華厳寺となりました。


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大阪市出身、横浜市在住。しがない主婦が寺社巡礼に目覚める。人生のたそがれを感じる今日この頃、幕末歴女のもぐ娘や鉄分多めのもぐぱぱを道連れに、あの世とこの世の狭間を旅します(笑)。
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