秘仏・談峰如意輪観音の特別公開 談山神社(4)

談山(たんざん)神社の続きです。

権殿(ごんでん)(重文・旧 常行堂)

談山神社 権殿


天禄元年(970)創建、阿弥陀像が安置された常行堂。
室町後期の再建。室町時代より「延年舞」(えんねんまい)やお能が
催されました。
摩陀羅(まだら)神という芸能・芸術・魔除け・厄払いの神を祀り、
ちょうど「ムジークフェストなら」が行われるところで、
現在も芸能の発表の場としても利用されているようです。

岩くらと龍神社

談山神社 岩くらと龍神社


龍ヶ谷の瀧は大和川の源流のひとつで、神の水が湧いています。
瀧と岩くらは古神道の姿を今に残す霊地で、神聖な岩に神を迎え
祭祀が行われました。
飛鳥時代に大陸から龍神信仰が入り、我が国の水神(たかおかみの神)と
習合し、龍神社としてお社が祀られています。

末社・比叡(ひえ)神社(重文)

談山神社 比叡神社


寛永4年(1627)造営。もと飛鳥の大原にあった大原宮で、明治維新までは
山王宮と呼ばれました。

岩くらやこの比叡神社のあたり、うっそうとした林になっているのですが・・・

談山神社 登山口


登山口がありました。

談(かたらい)山 これより290m、徒歩約10分
御破裂(ごはれつ)山 これより510m、徒歩約20分

ここを20分ほど歩くと藤原鎌足の墓所といわれるところへ行けるようです。
それほど時間的余裕はないのですが、鎌足と中大兄皇子が談合をした山、
談(かたらい)山、つまり、談山(たんざん)神社の名前の由来となった山へと続きます。

ちょっとだけ行ってみたいです(*‘∀‘)

談山神社 かたらい山への道


この山へ入っていく人はひとりもいませんでした^^;
爽やかな風が吹き渡るような清々しいハイキングコースかどうか、っていうと・・・

薄気味悪いです(゚д゚)

そりゃまあ、人目を忍んで密談をしようってんですから、
日当たりも見通しも風通しも悪い、そんな山でした。

5分ほど歩いて、かたらい山の雰囲気を満喫したってことで(苦笑)、
山を下りることにしました。
まあ、経験上、知らない山にひとりで入るのはやめておいたほうがよい、と
思いますのでね^^;

先ほどの権殿の階段を下りると「けまりの庭」に出ます。

談山神社 けまりの庭


けまりの庭といっても、実際に鎌足と中大兄皇子が出会ったのは
飛鳥寺近くの「槻(つき)の木の広場」(飛鳥寺西方遺跡)ですから、
それをイメージした庭ということなのでしょう。
当時を偲んで、毎年、4月29日(昭和の日)と11月3日(文化の日)に
「けまり祭」が行われます。

神廟拝所(重文、旧 講堂)

談山神社 けまりの庭2


けまりの庭から見た神廟拝所と十三重塔は実に美しい光景ですよね!

これを眺めながらちょっとお昼ごはん。

柿の葉寿司


奈良名物、柿の葉寿司なんですが、これ、近鉄鶴橋駅のプラットホームの
売店で買いました(^o^)
うまうま(*´ω`*)

神廟拝所では7月31日まで、「談峰如意輪観音像」が特別公開中です。

談山神社 神廟拝所


鎌足の長男・定慧(じょうえ)和尚が白鳳8年(679)父の供養のため創建した
妙楽寺の講堂で、寛文8年(1668)の再建です。

内部は、三脚を使わなければ写真撮影可、という大サービスでございます。

談山神社 神廟拝所2


内部壁面には羅漢と天女が描かれているゴージャスな空間です。

談山神社 神廟拝所3


秘仏 談峰(だんぽう)如意輪観音菩薩坐像

談山神社 如意輪観音


談山神社に唯一残された、とても美しい仏像です。
観音講まつりの期間中(6~7月)のみ一般公開されます。
立てた右足の足先に傷跡があります。
足に膿がたまって歩けなかった子供が仏像に祈ると治り、仏像の同じところが
えぐれていたという霊験譚が伝わり、足腰の病にご利益があるといわれています。

三十六歌仙扁額/石造狛犬

談山神社 社宝2


三十六歌仙は安土桃山時代、狩野重信によるものです。
狛犬は江戸時代、比叡神社附属の狛犬です。

木造 藤原鎌足神像

談山神社 藤原鎌足 神像


向かって右には鎌足の化身といわれる勝軍地蔵、
左には鎌足の次男・不比等像。

談山神社 社宝1


木造狛犬は、伝・運慶作。

談山神社は美しい境内や建築物だけではなく、歴史的エピソードに溢れ、
数々の興味深い社宝があり、
撮影もできてこうやってご紹介できるのですから、もぐまま的には
☆☆☆☆☆ランクの素晴らしい神社です\(^o^)/

神廟拝所からけまりの庭を挟んで向かいにある総社拝殿(重文)。

談山神社 総社拝殿


福禄寿がお祀りされています。

談山神社 総社拝殿 福禄寿


末社・総社本殿(重文)

談山神社 総社本殿1


延長4年(926)の勧請で、天神地祇・八百万神を祀る日本最古の
総社(そうじゃ)といわれています。

談山神社 総社本殿2


現在の本殿は寛文8年(1668)造替の談山神社本殿を
寛保2年(1742)に移築したものです。

参道の土産物店で・・・

談山神社 門前 おみやげ


おみやげに「ひげ茶」っていうのを買います。
お茶の選別の際に、はねられる部分で、産地でしか買えないようです。
これ、同じく奈良の長谷寺の門前でも買ったのですが、
お安くてたくさん入っているのです(*^^*)
お味はよく知りません←無責任。
飲んでみました。
お味はあっさり、香りは・・・なんていうか、若草の匂い??
お試しください(*^_^*)

あじさいの道を通って・・・
談山神社 参道


バス停へ。

談山神社 バス停


12時台のバスがなかったので、13時17分に乗車。
次へと参ります。


(6月24日参拝)


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天平のイケメン仏像 国宝十一面観音 聖林寺

談山神社でバスに乗り、「聖林寺」で下車しました。
降りたのは女性のひとり旅さんと、ご夫婦と思しき熟年のおふたり連れ、
そしてもぐまま。

のどかな棚田の風景が広がります。

聖林寺 棚田


もぐままが写真なんぞを撮影している間に、みなさんは先に行ってしまわれました。

聖林寺1


紫陽花が鮮やかに咲いていたりするし・・・。

聖林寺2


立派な石垣の、お城かお屋敷かというような建物。

聖林寺3


霊園山(りょうおんざん)聖林寺(しょうりんじ)です。

聖林寺4


かなりの高台になっておりまして、この眺めです。

聖林寺5


北の方角、右手のなだらかな山が三輪山・・・
そして奥に見える前方後円墳が箸墓(はしはか)古墳ですかね。

聖林寺7



聖林寺6


箸墓古墳は卑弥呼の墓という説があり、箸墓古墳のある纒向(まきむく)遺跡では
近年の調査で、東西に一直線に並ぶ大型建物の遺構が見つかったり、
(全国各地から集まった)多種の土器も発見されて、魏志倭人伝にある
邪馬台国は30ヶ国の人が交易していた、という記述と一致するらしいのです。
もぐままのしろうと考えでは、ここが邪馬台国で、ヤマタイがそのままヤマトになったと
単純に考えてしまうのですけれどね(^◇^)
桜井市はミステリーが多くて魅力的ですよね( ´艸`)

聖林寺本堂

聖林寺10



聖林寺12


鐘楼があり・・・

聖林寺8


庭園は小さいですが、立派な建物があります。

聖林寺9


聖林寺は奈良時代の和銅5年(712)に藤原鎌足の長男・定慧(じょうえ)が
妙楽寺(現談山神社)の別院として建てたとされています。

聖林寺13


本堂にお参りします。
本堂御本尊は丈六の子安延命地蔵菩薩坐像で、大きくて真っ白だなぁ、と
思ったら石仏でした。

聖林寺14

(パンフレットより)

地蔵菩薩の左右に掌善・掌悪童子という、衣に繊細な模様が施された童子像も
素晴らしく、子安地蔵というのにふさわしい穏やかな空間になっています。
阿弥陀三尊像や十六羅漢の屏風などもとても立派で、間近で拝見でき、
芸術鑑賞の場としてもとても落ち着いて拝観できるお寺です。

本堂を出て、斜面になった渡り廊下を上がっていくと観音堂です。
昭和35年に造られた我が国初めてのコンクリートの収蔵庫だそうで
重い鉄の扉を開けて入ります。

堂内は真っ暗で、ガラスの向こうにいらっしゃる国宝の十一面観音菩薩立像にだけ
ライトが当たっています。
天平時代の木心乾漆像で、760年代に東大寺の造仏所で造られました。
かつては三輪山・大御輪寺(大神神社の神宮寺)の本尊でしたが、明治の廃仏毀釈から
逃れるように当地に運ばれ、フェノロサや岡倉天心らによりご開扉されました。

ずっと以前から拝見したいと思っていた観音様でした。
整ったプロポーション、端正なお顔、優美な衣、柔らかな指先・・・
とても有名な観音様ですが、肉づきの良さとしなやかなボディラインは、
木彫ではなく乾漆像だからでしょうか。

この観音様もですが、聖林寺は、間近で、正面から、
納得するまで向き合える仏様のいらっしゃるお寺です。

ご本尊の地蔵菩薩と十一面観音で御朱印をいただきました。

聖林寺 御朱印


観音堂の収蔵庫が老朽化し、耐震性のある収蔵庫の建立を望まれているそうです。
ひとりでも多くのかたがお参りされて、お力になっていただけたらなぁ、と思います。

聖林寺11


(6月24日参拝)


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大阪市出身、横浜市在住。しがない主婦が寺社巡礼に目覚める。人生のたそがれを感じる今日この頃、幕末歴女のもぐ娘や鉄分多めのもぐぱぱを道連れに、あの世とこの世の狭間を旅します(笑)。
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