美術展のはしご 「興福寺仏頭展」、特別展「京都」

学校帰りのもぐ娘と上野で待ち合わせをして
東京藝術大学大学美術館の「国宝 興福寺仏頭展」、
すぐお近くの東京国立博物館・平成館の特別展「京都」に行ってきました。

「興福寺仏頭展」は、トークショーで予習済み、
特別展「京都」は、BS日テレで放送されている「ぶらぶら美術・博物館」で
見ちゃったら、いてもたってもいられなくなって
そうだ、すぐ近くなんだからはしごしちゃおう!というわけで(*^_^*)

まずは東京芸大。

東京芸大1


ぼろ~い扉のようですが、間違いなく「東京藝術大学」と書いてあります!

白鳳の微笑みに会いに・・・。

東京芸大2


国宝25点、その他の出品物もほぼすべて重要文化財でございます!

まず目を引いたのが、木造弥勒菩薩半跏像
お顔から、お姿、装飾品まですべて素晴らしくて
なめるように見て参りました。

板彫十二神将像は、とても厚さ3センチのヒノキの板には見えない立体感。
髪は怒髪あり、パーマ(?)あり、ちょんまげあり、
パンクロッカーのルーツを見た感じがいたします(笑)。
しかも、それぞれがユニークなポーズをばっちり決めていて
ワタクシども、「おお、これはスタンドマイクをハンドマイクのようにしたヴォーカル、
あ、これはエアギターじゃね?」とか
勝手にパートを決めながら鑑賞させていただきました。

それから、木造十二神将立像
こちらは芸術作品としても本当に素晴らしいです。
国宝の立像が、360度全方向から間近で見られるという機会は
なかなかないのではないでしょうか。
十二支がテーマとなっており、圧倒される大迫力。
神将であっても、元のモデルは人間でしょう。
しかし、今にも誰かを刺し殺そうとしているような伐折羅(ばさら)大将立像の
形相はまさに鬼で、人間も鬼のような心境になるとこのような顔になるのかな、とか。
見て回っていると、シリーズのようでいて、微妙に作風が異なっているのです。
あるものは荒々しく、あるものはしなやかで・・・。
作者は複数いるようですね。
後ろに回っても、丸い肩、丸い腰つき、あるいはきゅっとくびれた腰など
後ろ姿にも表情があり、おもしろかったです。
直立不動の立像に見えても、どこひとつ正面を向いていないよね、とか
このS字カーブを描く体の線がたまらないよね、とか
にわか仏像評論家のごとく、ひそひそ話をしながら見て回りました。

そして今回のメインである銅造仏頭
360度のアングルで見て、これは衝撃的でした。
写真や画像で見る仏頭とは全然印象が違います。
確かにそこそこ大きく、それは予想通りだったとしても
「白鳳の微笑み」とはいいますが、火災の時に大きく転倒したのでしょう、
後頭部は完全に崩れ落ちており、おそらく左側頭部を強打したはずで
左耳は凹んでおり、不謹慎ながら、左側頭部頭蓋骨陥没骨折、
お顔も微妙に歪みがあります。
この仏様は、倒れた時にきっと「痛ぇええええ~~~!!」と
叫んだだろうね、とまたひそひそ話。
(ああ、不謹慎な母娘・・・。)
ともかく、さまざまな感情を引き起こす仏様でございました。

「興福寺仏頭展」だけでも大満足だったのですが、次に急ぎ足で
特別展「京都」に向かいます。

特別展 京都


数々の「洛中洛外図屏風」(洛というのは中国の都、洛陽から転じて京都の意味なんですね)
戦国末期から江戸初期にかけての、京都のランドマーク、祭事、様々な階級の
人々の暮らしの様子が克明に描かれています。
時間がいくらあっても見切れないです。

それから、メトロポリタン美術館から里帰りした龍安寺の襖絵など。
また、超高精細映像4K(フルハイビジョンの4倍の解像度)で撮影された
石庭の四季の映像が、ため息が出るほど美しかったです。

最後に圧巻は、二条城の障壁画の再現です。
普段、京都でも見られない本物です。
狩野派の大胆かつ繊細な筆による壮大な障壁画空間に
圧倒されました。

記念にはぜひ図録をお勧めしたいです。
「洛中洛外図屏風」7点の付録つき箱入り。
こんなに分厚くて立派な図録は見たことがないです。
ウォーリーを探せ、のごとく、これから再びじっくりと
「洛中洛外図屏風」の中の人々の生活を
覗いてみたいと思います(*^_^*)
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こんばんは。特別展「京都」僕も観たいと思っているんですよね~。もぐままさんの書き込みを拝見して一層行きたくなりました^^

それにしても、あの天下の東京藝術大学とは思えない年季の入った扉にはある意味衝撃を受けましたヾ(´▽`;)ゝそして“おお、これはスタンドマイクをハンドマイクのようにしたヴォーカル、あ、これはエアギターじゃね?”ユニークな見立てに得心しつつ、と同時に(失礼ながら)大笑いさせて頂きましたw

ぜひかけもちで!

ROWさん、こんばんは。
上野の美術館は何度か来ていますが、東京芸大まで足を伸ばしたのは
初めてだったんです。
美術館はもちろん現代建築の立派な建物だったんですが(笑)
さすがは歴史と伝統の東京芸大!^^
興福寺仏頭展も一見の価値はありますので、時間がおありでしたら
ぜひ訪れてみてください。
京都展で二条城の障壁画の再現が圧倒的なのは当然としても
意外にも現代の映像技術の粋を集めた龍安寺の映像がまた素晴らしくて、
日テレのテレビマンの威信を懸けた3D4K(?!)という映像技術をぜひ
ご堪能ください(*^_^*)
映像秘話が公式サイトにありました。
http://www.ntv.co.jp/kyoto2013/column/01.html
プロフィール

もぐまま

Author:もぐまま
大阪市出身、横浜市在住。しがない主婦が寺社巡礼に目覚める。人生のたそがれを感じる今日この頃、幕末歴女のもぐ娘や鉄分多めのもぐぱぱを道連れに、あの世とこの世の狭間を旅します(笑)。
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