泉鏡花ゆかりのお寺 坂東観音第2番 岩殿寺

もぐまま、ちょっと失敗しました。
坂東三十三観音の1番札所杉本寺から、2番札所の岩殿寺(がんでんじ)に行くのに
平成巡礼道(衣張山ハイキングコース)の山越えコースを
歩くのだとばかり思っていました。

衣張山までは行ったことがなく、地図で見るしかなかったんですが
経験上、鎌倉の山中は悪路がある、
ほぼ真南に歩くだけですが、高低差がわからない、
衣張山ハイキングコースの終わりの地点、名越(なごえ)の切通しで
もぐぱぱとふたりして道に迷ったトラウマがある(汗)、
などの理由からあまり歩きたくなかったんですよね。
見ていた地図が、衣張山ハイキングコースで切れていたのもアンラッキー。

お弁当を持っていなくて、金沢街道付近ではお食事処が少なく
(あっても少々お高い、あるいは行列ができていた)
お昼を食べるのに鎌倉駅に戻ることを考えたのでした。
時間的な余裕もあまりなかったので、結局は鎌倉駅に戻り、
横須賀線を一駅乗り、逗子駅へ出て、そこからまたバスに乗って
岩殿寺に行きました。
(結果的に無事にお参りできたのでよかったんですが。)

おうちに戻って、ブログを書きながら復習していたら、
旧華頂宮邸(きゅうかちょうのみやてい)からその先、南へ進める道があり
そこを通ると鎌倉逗子ハイランドに出て、岩殿寺方面に抜けられる。
杉本寺でいただいた巡礼地図を見ると、やはり衣張山ハイキングコースではなく、
ハイランド入口バス停近くまでの道路を歩き、そしてまたハイランドへ向かう道路を歩き
(車には注意しなくてはいけないものの)道路を歩いて岩殿寺へ出る道が紹介されていました。
もっとしっかり下調べをして、お弁当を持っていたら、歩けていましたね^_^;

まあ、初めて訪れるところはハプニングがつきものです。
いずれまた同様のコースを辿ることがあるなら、
よりよいプラン作りができると思います。

では坂東第二番札所の岩殿寺です。

JR逗子駅から、京急バスに乗り、久木(ひさぎ)三丁目で降りました。
一度地元のかたに道を確認したのですが、所々に岩殿寺への案内板が出ています。

着きました。

坂東三十三観音 第二番札所 岩殿寺

岩殿寺1


南無観世音菩薩というそれぞれの赤い奉納旗の足元には
三十三霊場の札所の御詠歌が刻まれた石碑があります。

岩殿寺2


山門

岩殿寺3


奥には急な石段が見えています。

山門の脇にある泉鏡花の句碑

岩殿寺4


「普門品 ひねもす 雨の桜かな」

「普門品」(ふもんぼん)とは観音経のことなんですね。

泉鏡花は逗子に居を構えていた間、岩殿寺の住職との交流により
不安定な精神が癒され、岩殿寺を舞台にした「春昼」が生まれたということです。

岩殿寺(岩殿観音) 本堂

岩殿寺5


本堂前のお地蔵さまと慈母観音・慈父観音

岩殿寺7   岩殿寺6


時間もあまりなかったので
先に御朱印をお願いして、書いていただいている間に
観音堂へお参りに行くことにしました。

利生堂(りしょうどう)(八角堂)
本尊 幸福十一面観音菩薩
脇侍 久遠(くおん)聖(しょう)観音菩薩

岩殿寺8


百余段の石段

岩殿寺9


関東百八地蔵八九番札所
子育地蔵尊

岩殿寺10


関東百八地蔵八九番札所
爪掘地蔵尊

岩殿寺11


弘法大師が爪で彫ったと伝わるお地蔵様で
爪の病に悩む人がお参りするそうです。

階段を上がると海が見えます。

岩殿寺12


観音堂

岩殿寺13


徳川家康が修復したと伝わる観音堂。
秘仏十一面観音菩薩立像が安置されています。

この裏手に奥の院があり、岩窟内に養老5年(721年)、
行基が作ったと伝わる80センチ余りの十一面観音の石造が安置されています。

奥の院岩殿観音

岩殿寺14


残念ながら、落石の恐れがあるようで立入禁止になっており、
近くで拝観することはできませんでした。
「岩殿(いわど)観音」と呼ばれる御本尊で、岩殿(いわどの)観音の命名の
起こりとなったようです。

稲荷明神社、猿田彦神社

岩殿寺15


熊野権現社

岩殿寺16


弁財天と蛇や蔵

岩殿寺17 岩殿寺18


熊野那智大社には行ってきたので、熊野権現には少し親しみを感じます。
熊野権現社の手前は池になっており
泉鏡花が寄進した「鏡花の池」です。

寺伝によれば、奈良時代、大和・長谷寺を開いた徳道上人が下向の折、
この地で会った熊野権現の化身であるという老翁から霊洞のあることを教えられ、
老翁の願いを聞いて祠を建てました。
その数年後、行基が訪れて、十一面観音を作り、霊洞に安置したのが
岩殿寺の開創由来だそうです。

ガイドブックによると、熊野権現社の脇道から裏山をぐるりと一周できる散策路がある、
と書いてあるんですが、行けたように思わなかったんですよね。
写真で確認してみましたら、立入禁止と書かれた「パイロン」が置いてありました。
どうりで、瑞光亭という伊豆大島まで見えるという眺めのよい東屋が
見つからなかったはずです。

御朱印ができていました。

坂東第二番
海雲山 岩殿寺
大悲殿
午歳結縁

岩殿寺19


道が危険であったり、建造物が老朽化したりなど、寺社の事情で、立ち入れなく
なっているところって、たまにあるんですよね。
杉本寺も改修工事中でしたしね。
あらゆる物事はいつまでも同じではないんだな、って思います。
「諸行無常」を実感します。

もぐまま、最近思うのは、行けたのに行かなかった、
やれたのにやらなかった、と時間が経ってから後悔するのが
人生にとって一番よろしくないことなんじゃないか、と。

また、例えば、観音巡りにおいて、もちろん満願できればいいですが、
いつ自分の身に何事か起こって、途中で断念せざるを得なくなるかわかりません。
でも、大切なのは満願することではなく、途中のプロセスをいかに満足のいくものに
するかだと思います。
ある人は、巡礼道をすべて歩くことが目的で、御朱印はスタンプラリーのようなものだと
おっしゃいます。
また、もぐままは、巡礼にいろいろな交通手段を使っても
お寺でゆったりとした時間を過ごし、観音さまとご縁を結ぶことを楽しみにしています。
またそれを記録に残したいと思っています。
人それぞれで楽しみ方や満足感が違います。
でもそれでいいのです。
自分は何を目的としているのか、それを達成できているかが問題なのです。

まあ、そんなことを考えつつ、巡礼の旅をしています。
これで坂東デビューの一日は終わりです。
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