衝撃!「般若心経」はお釈迦様の教えではなかった!

観音巡礼者にとってお経、とりわけ「般若心経」は切り離すことのできない
大切なお経です。
観音札所巡りでは、本来はお経を写して納経し、その印として
御朱印をいただきます。
現代では納経を省略して、そのかわりに「納め札」を札所に納めてくることが
多いと思います。
札所のお参りで、般若心経を読経するかたも時々お見受けします。
私は坂東観音巡礼第二十三番札所正福寺でいただいた「延命十句観音経」が
ふりがながふってあり、しかも短くて読みやすいので
それ以来、札所ではなるべく十句観音経を上げてくることにしています。

ところで般若心経。
日本で一番有名なお経ですから、これはぜひ意味を知っておきたいと
とある宗教家のかたの書かれた解説書を一冊読みました。
とても丁寧に解説してあったのですが、理解できたようなできなかったような・・・。
どうも雲を掴むような感覚で、しっくりと納得がいかないのです。
お釈迦様はいったい何を伝えたかったのか、きっとはっきりとした主張があったはず。
でなければ、お弟子さんたちがつくはずがありませんもの。

もっと般若心経について知りたいと思っていたところ、
NHK Eテレで「100分de名著」般若心経という番組を
(2013年の再放送ではありますが)ちょうどやっているところでした。
NHK 「100分de名著」ホームページ

この番組は、宗教家のかたによるものではなく、佐々木閑(ささきしずか)先生という
花園大学の教授が講義を進めていきます。
そう、私は、宗教家やお坊さまの立場からだけではなく、もっと客観的に、
歴史的事実も踏まえて、学問として仏教を知りたかったのです。
さっそくテキストを購入して読んでみました。

佐々木先生の紹介のところにも書いてありますが、衝撃的な事実が!

いま巷を見回すと『般若心経』の解説本が山のように出回っています。どれもイラストや図解をふんだんに使ってわかりやすく説明していて感心するのですが、何かしらしっくりこない、肝心なことに触れていないという思いが湧いてきます。そのもどかしさを解消して、たとえ今までのイメージとは違ったものではあっても、『般若心経』の本当の意味をお伝えしなければならないと思っているのです。


そうそう、そこなんです、私が知りたかったのは。

たとえば、「『般若心経』というお経は、誰の教えでしょうか?」と問えば、おそらく多くの方が「それは仏教なのだから、お釈迦様、つまりブッダの教えでしょう」とお答えになると思います。「『般若心経』こそが釈迦の教えのエッセンスである」などという言葉もよく聞きます。しかしそれは違います。


えっ??

『般若心経』の作者は、釈迦の死から五百年以上たって現れた「大乗仏教」という新しい宗教運動を信奉する人たちの中にいます。それがどういう人なのかは全くわかっていません。その大乗仏教という宗教運動には様々な流派があったのですが、そのうちの一派が、釈迦の教えを部分的に受け継ぎながらも、そこに全く別の解釈を加えて「般若経」と呼ばれる一連のお経を作りました。


日本で主流となっている「大乗仏教」とは何か?というのも
私の疑問だったのですが、これは当時の新しい宗教運動のことだったんですね。
また、「仏説」とつけると、つまり「お釈迦様は説きました」と前置きすれば
誰でもお経を作れる、と聞いたことがあったんですが、
般若心経もまた「仏説」で始まる、作者不詳のお経だったとは!

何百年もの間に、「般若経」という名のついたたくさんの新しいお経を作ったのです。そして『般若心経』は、そのたくさん作られた「般若経」の一つです。ですから、『般若心経』が述べていることは必ずしも釈迦の考えではありません。それはむしろ、「釈迦の時代の教えを否定することによって、釈迦を超えようとしている経典」なのです。


テキストを読むとですね、般若心経は「釈迦の仏教」の「完全否定」です。
何が「釈迦の仏教」で、何が「大乗仏教の教え」なのか、明確に解説がなされています。
私が知りたかったことはこれなんです!
まったく目からウロコで、また仏教の本質に触れたようで、感動すら覚えました。

言うまでもなく、『般若心経』は、由緒正しいれっきとした経典です。作者はわかりませんが、インド語で作られた正真正銘の仏教聖典です。しかもそれを漢文に翻訳したのはみなさんもよくご存じの玄奘三蔵、そう、『西遊記』で有名なあの三蔵法師です。他にもいろいろな訳本があるのですが、日本でもっとも普通に読まれているのは玄奘訳です。素晴らしい名訳です。


私は語学に興味があり、翻訳の世界に関心があるのですが、
そもそも翻訳には「乗り越えられない壁」のようなものがあるのですが、
我々の知る般若心経の漢文バージョンを深く学ぶことにより、
三蔵法師がインドの言語から漢文に訳すという「荒業」は、
偉業ともいうべき快挙だということがよくわかります。

『般若心経』の本当のありがたさを理解するには、その真の姿を知らねばならないという信念で、テキストを書き、出演しました。


テキストを読んで、私もまったく同感です。
般若心経が「釈迦の仏教」の全否定であったとしても
お経としての価値が失われるものではありません。
また、「釈迦の仏教」では得られない新たな価値がそこに見出されるのです。

第二回の放送はまだ間に合います。
2014年9月17日(水)午前5:30~5:55/Eテレ(教育)
2014年9月17日(水)午後0:25~0:50/Eテレ(教育)

ご興味をお持ちのかたがありましたら、ぜひ番組視聴と、
テキスト(テレビでは語られないことがたくさん書かれています)
をお読みになることをお勧めします。

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