多数の首なし弘法大師像 鎌倉アルプス 百八やぐら群

大平山から西へ、つまり建長寺方面に向かって天園ハイキングコース
(鎌倉アルプス)を歩きます。

もぐままは「百八やぐら」を見たいのです。
実は、今年の6月に覚園寺(かくおんじ)を拝観した際に、
「天園ハイキングコース」(覚園寺口)から入り、
「百八やぐら」は確認しているのですが、ちゃんとは見ていない
と後から気づいたのです。
『このあたりは「百八やぐら」とよばれる大小さまざまのやぐらが
点在している地点です』と自ら書いてはいるんですが、
なぜか「百八」と呼べるほどの数を見ないまま「天園ハイキングコース」本道に
出てしまって、どこが「百八」だったのか、少し疑問が残っていたのです。

もぐぱぱが、「仏像のあったやぐらは、覚園寺方面の道を少し下ったところだったじゃん」と。
ああ、そうでした。

百八やぐら1


このやぐらはかなり大きいのですぐに見つかります。
ちょうどハイキングの団体さんがお越しでした。
このやぐらは大きな岩の上にあり、前回もぐぱぱは上まで登って確認したのですが
私は登るのが大変そうだったので下から眺めただけだったのです。

今回、やぐらに入って間近で拝見すると、なかなかに異様な雰囲気です。
この石像はお地蔵様でしょうか。

「確か百八やぐらには、首のない石像がたくさんあると聞いていたんだけれど、どこなんだろう。
私、来た道の天園ハイキングコースの本道沿いにあるとばっかり思っていて」と
もぐぱぱに言ったところ、団体さんのガイドさんが、
「首のない石像はね、ここから右にぐるっと回ったところと、その上のほうにも
たくさんありますよ」と教えてくださいました。

そうだったんだ。

百八やぐら2


ありました!
これは五輪塔を模した浮彫りに見えます。

これは五輪塔群のやぐら。

百八やぐら3


次から次へと、大小のやぐらが続きます。
もうもぐままのテンションは上がりっぱなしです\(◎o◎)/!

ここにはずらりと並んだ石像が見えますが・・・

百八やぐら4


全部首がありませんΣ(゚д゚;)

ほれ、この通り。

百八やぐら5


この惨状に手を合わさずにはおれませんでした。

そして、これは・・・!

百八やぐら6


二十一番
東京
本郷(?)
二十一日講(?)
松田

などと読みとれます。
「東京ってなってるんだから、明治以降の新しいものだね」ともぐぱぱ。

明治新政府に変わった時、廃仏毀釈のために多くの仏像の首が刎ねられた、と
聞きますが、ここにあるのは比較的新しい石像なので、どうもそういう事情ではないようです。

これは明治の三十年代に、「弘法大師八十八箇所霊場」として、篤志の人々が八十八体の弘法大師像をやぐら内に安置したものが残っているのである。
大師像のどれも首がないのは、鎌倉地方の博徒仲間にこの像の首をふところにして賭場に行くとツキがよいと信じられていたためであるなどといわれているようである。また、人の話によるとひと昔前までは、このあたりでは「やぐら」が賭場に使われていたともいう。


深く歩く鎌倉史跡散策〈上〉を改めて読んでみて、予想外の展開にびっくりです。

しかしまあ、賭博で勝つために弘法大師の首を刎ねて持っていく、などと
不届きにもほどがあるというものですヾ(・ω・`;)ノ

この石仏には首がありました。

百八やぐら8


弘法大師ではありませんね。
薬壺(やっこ)を持っていらっしゃるようなので薬師如来さまでしょうか。

壁面にはノミのあとがくっきりと残っています。

百八やぐら7


弘法大師像に首がないとはいえ、ここには見るべきものが多くあります。
ミステリースポットであり、もぐまま的にはパラダイスであります(*^_^*)
百八やぐら群という名称で呼ばれていますが、実際には200以上の
やぐらがあるようです。
何層かに重なったやぐら群を登って行き、最後はけもの道ほどのすき間を
登ったら、ここに出ました。

百八やぐら9


大平山から百八やぐらに向かって歩いてきた時、すごい岩があるなぁ、と
写真を撮影した場所でした。
ちょうどこの崖の下が百八やぐらになっているのです。
建長寺・天園間の天園ハイキングコースを歩くハイカーのほとんどは
弘法大師像などを踏みつけにして歩いているのに気づいていないことでしょう。
我々もそうでした(苦笑)。

このすぐ先(建長寺寄り)が・・・

百八やぐら10


覚園寺への分岐であり、我々が百八やぐらを見るために下った道であります。
本日の目的は達したので、今日はこの今泉台6丁目のほうに下ります。
ここを下ると、今泉台6丁目公園に出て、江ノ電バス「半僧坊下」のバス停から
大船駅へ出ることができます。

今回もまた鎌倉で、アドベンチャー感満載の散策を楽しむことができましたヽ(*´∀`)ノ
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二階堂平子から杉ヶ谷にかけたエリアに150基以上のやぐらと180の穴が存在するそうです。
これらを総じて百八やぐら群と呼称されるそうです。

やぐらは、五輪塔や宝篋印塔、仏像が安置されているものから、梵字が刻まれたもの、仏像が刻まれたものなど、一般的なものから珍しい様式のものまで、あらゆる形式のやぐらがあるといわれています。

江戸から明治にかけては、『弘法大師八十八箇所霊場』で、八十八体の弘法大師像が置かれていたそうです。

それらの数が多いという事で、仏教でいうところの百八の煩悩になぞらえて付けられた名という事みたいです。

鎌倉の秘境

黒猫さん、
鎌倉を散策していると、あちこち穴(やぐら)だらけなんですが(笑)、
この規模で密集しているのは、この「百八やぐら」か、
「まんだら堂やぐら群」でしょうかね。
http://kamakuratrip.blog.fc2.com/blog-entry-288.html

これは平地の少ない鎌倉ならではの景観なので、見る価値はあると思いますね。

鎌倉観光では、外せない名所とともに、こういった「秘境」もぜひ見ていただきたいと思います(*^_^*)
プロフィール

もぐまま

Author:もぐまま
大阪市出身、横浜市在住。しがない主婦が寺社巡礼に目覚める。人生のたそがれを感じる今日この頃、幕末歴女のもぐ娘や鉄分多めのもぐぱぱを道連れに、あの世とこの世の狭間を旅します(笑)。
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