亀と包丁にゆかりのお寺^^ 西国三十三所 第22番 総持寺

もぐまま関西滞在中に、もぐ娘が大阪に住む友人を訪ねてくるというので
もぐ娘と落ち合い、西国三十三所第二十二番札所の補陀洛山(ふだらくさん)
総持寺(そうじじ)に向かいました。

総持寺は、阪急京都線総持寺駅から徒歩10分足らずで行ける、
恐らく西国札所で最も行きやすいお寺だと思います。

大阪府茨木市の住宅街を縫って歩き、辿りついた総持寺。

総持寺2


もぐまま、出身が大阪なもので、こういうありふれた普通の住宅街に
突然立派なお寺が現れて、逆にちょっと驚きました。

仁王門の前に手水舎があり、水鉢前に立つと自動で蓮の葉から
水が出るようになっています。

総持寺1


さすがにちょっと都会的であります(*^_^*)

総持寺の創建には今昔物語集にある「亀の恩返し」が関わってると
いわれています。

総持寺3


開基の中納言藤原山蔭(やまかげ)の父・高房(たかふさ)が淀川で
亀を助けたことがあり、後に幼い山蔭が船から川に落ちた時に
今度は亀に助けられたという報恩話です。
ですから「総持寺」の石標を背負っているのは怪獣ではありません。
であります。

もぐ娘はこの後、友人宅にお泊まりで、キャリーケースを転がしながら
来たのですが、総持寺はバリアフリーになっており、
階段脇のスロープからも境内に入れます。

スロープから見えた建物は開山堂。

総持寺 開山堂


総持寺はちょっとした丘の上に建つお寺なんですね。
なんと、この建物、もぐままの大好きな懸造り(!)となっておりますわよ(*´-`)

そのスロープのところに咲いていたのはです。

総持寺4


花びらが多く、ピンクがかっているので十月桜でしょうか。
後ろの紅葉はドウダンツツジかな。
色の対比、季節感の対比がおもしろいですね。

境内に入ったら、西国巡礼の大勢の団体さん!

総持寺 境内


本堂にお参りです。

総持寺 本堂


御本尊の千手千眼観世音菩薩は秘仏で、像高75.4センチの一木造り。
首を上げた亀の背に立つ珍しい観音さまです。
1571年、織田信長の茨木合戦の時、お寺はほぼ焼失、
御本尊は下半身が黒焦げになるも、上半身は金色のまま。
火災に耐えたことから「火除け観音」、創建伝説から「子育て観音」とも
呼ばれています。
4月15日から21日の間だけ御開扉されます。

立派な納経所があり、御朱印をいただきました。

総持寺 御朱印


モニター画面が置いてあり、お寺の紹介をじっくり拝見することができます。
また、巡礼用品一式が揃っており、西国三十三所を始めたいと思うかたは、
参拝しやすい総持寺から始めるのもいいかもしれません。
もぐままも、かねてから探していた「西国観音霊場 御影帳」
(各札所でいただいた御影を保存できるアルバムみたいな帳面)があったので
いただきました(*´-`)
西国三十三所はどのお寺から始めても、どのお寺で結願してもよいことになっており
(第一番札所の青岸渡寺で確認済み)
「発願印」は青岸渡寺でもいただけないのですが、「結願印」はどのお寺でも
いただけるそうです。

この納経所も新しいですし、総持寺駅からお寺までの道のりでも
新しい建物が多く、どうやら阪神淡路大震災の時、この茨木市は
被害が大きかった地区だったようで、総持寺も被災したそうです。

拝観終了の5時まであまり時間はありませんでしたが、
さまざまなお堂のある境内を回りました。

茨木市指定文化財 総持寺瓦窯跡(がようあと)

総持寺 瓦窯跡1 総持寺 瓦窯跡2


納経所前にありました。室町時代後半の瓦を焼くための窯を
ガラス越しに覗くことができます。

鐘楼

総持寺 鐘楼


鐘をつくことができました。

水向地蔵尊

総持寺 水向地蔵尊


お地蔵様の後ろが池になっています。

総持寺 池


小さいながらも美しい庭園になっています。

池で見つけた・・・

総持寺 池2


ゴジラかと思いましたが(笑)龍?じゃなくて、やっぱりきっと亀でしょうね(≧∀≦)♪

鎮守社

総持寺 鎮守社


右から、大黒天、弁財天、そして青面金剛(!)と書いてあります。
青面金剛、つまり庚申信仰の御本尊です。
(参考:鎌倉の庚申塔京都八坂庚申堂
思いもかけず、大阪の庚申信仰を総持寺で発見です!
いやー、今まで知らなかっただけで、庚申さんは身の周りにいらっしゃったんですね(*^_^*)

ぼけ封じ観音

総持寺 ぼけ封じ観音


ぼけ封じ観音霊場の第6番札所となっています。

包丁塚

総持寺 包丁塚


開基の藤原山蔭は平安前期の公卿で、京都の吉田神社の創建者であり、
歌人、さらに料理の名手として名を残しました。
膳部(ぜんぶ)料理の山蔭流(四条流)包丁式の開祖とされ、
日本料理中興の祖ともいわれるそうです。

山蔭流包丁式は、食材の魚に手を触れず、箸と包丁だけでさばく
儀式料理に共通の技なんだそうです。
テレビで見たことがあるような気がします。
総持寺では毎年4月18日に包丁式が披露されます

5時になっちゃいました。
お寺の門を閉められるようです。
またまた本日も最後の参拝者となりました(*^_^*)

総持寺 仁王門


またスロープから下りてきてしまったので、仁王像の写真を撮り忘れてしまいました(´~`ヾ)
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お参りしやすいお寺さん

もぐままさん、こんにちは^ ^

総持寺は、駅からも徒歩圏内で近いし、仁王門に上がってしまえば境内は基本フラットなのでお参りしやすいですね(^ ^)

都会にあるお寺さんなのに鐘を撞く事が出来て良いですね。

西国の御影入れを購入なさった由。
私も御影を整理しておくのに大変便利で活躍しています。

ここの納経所とっても綺麗でビックリしたのですが、新しい建物だったのですね(^ ^)

よくろべさん、こんにちは。

納経所、広くてきれいでしたよね。
休憩にもいいので、真夏のお参りでも助かりそうですね(*^_^*)
できたのは阪神淡路大震災の前なのか後なのか確認はしていないのですが
総持寺のことを調べていたら、境内の様子が昔と多少変わっているようなんです。
やはりいくらかのお堂は被災して、改修されたのではないでしょうか。
被災後の兵庫や大阪は見ていますが、大阪でも淀川をはさんで
北と南では被災の度合いが違っていて、北のほうが酷かったようですね。
阪神淡路の直前のお正月は神戸に近いところに滞在していたので、日にちがちょっとずれていたら
今私は生きて、こんなブログは書いていなかったかもしれません^^;

御影帳、いいですよね(*^_^*)
ただ、御影をいただくようになったのがわりと最近なので
頂いていないお寺もあるんです。
もう一度行かなければ^^
西国の御影はカラー版ができましたよね。
絵が細かくて色もきれいなんですが、仏像がカラーって、ちょっと違うんじゃないの?(笑)と
思ったら、仏像って意外と最初は極彩色だったりするんですよね。
どれだけ忠実に彩色されているのかわかりませんが、
カラー版もイメージが膨らんで、いいですよね(*^_^*)

こんばんは。

亀の怪獣と言えばガメラと来るんですが、このお寺の亀の姿は怪獣然としていて、それでいて亀。一方のガメラは飽くまで怪獣であって亀ではない。それでいて亀に酷似している・・・。

・・・てあれ?何だか段々解らなくなってきました(←アホ)。

気を取り直して懸造りと言えば清水寺ですが、こちらはまた違った趣き、風情がありますね。共通した印象と言えばどちらも「堅牢」な力強い造形美を感じる点です。

この時期にも桜、咲くんですね。ちょっと驚きました。

ROWさん、こんにちは。

わはは。怪獣や妖怪は何らかの獣やものが強い力の影響を受けて「怪」になったのでしょうし、
総持寺の亀は、「法力」を受けて、このようなお姿で出現されているのでしょう。
そこにはどちらも人間のイマジネーションがかかわっているわけで、
仏像もしかり、興味を持つとおもしろくて仕方がありません(*^_^*)

総持寺の懸造りはシンプルな懸造りの部類に入ると思いますが、山岳信仰の多い
日本のお寺は、斜面にお堂を建てる、という特殊な建築技術が発達したのでしょうね。
清水寺が最も偉大な懸造りとしたら、日本で最も危険で不思議な懸造りは
鳥取県にある三仏寺の投入堂(なげいれどう)でしょうね。すごいところにありますよ!

秋に咲く桜には、八重の十月桜と一重の冬桜とあるようです。
「狂い咲き」か?と思われている中には、意外とこれらの桜だったりするのかもしれません(笑)。
プロフィール

もぐまま

Author:もぐまま
大阪市出身、横浜市在住。しがない主婦が寺社巡礼に目覚める。人生のたそがれを感じる今日この頃、幕末歴女のもぐ娘や鉄分多めのもぐぱぱを道連れに、あの世とこの世の狭間を旅します(笑)。
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