『京の冬の旅』死んだらこうなる「九相図」公開 西福寺

ここは、あの世とこの世の境目、「六道の辻」。

西福寺6


その昔この場所は、鳥辺野・鳥部野(とりべの)と呼ばれる葬送の地の入口で
(京都・洛外の「野」や「原」のつく所は遺体を葬る場所であったようです)、
「轆轤(ろくろ)町」といい、昔は「髑髏(どくろ)町」であったとかΣ(゚д゚;)

京都デスティネーションキャンペーン『京の冬の旅』(HP)にて、
今回、非公開文化財特別公開をしている場所のひとつ、西福寺(さいふくじ)です。

西福寺2


嵯峨天皇の妃・檀林(だんりん)皇后が、この地に弘法大師が建立した六道の辻地蔵堂に
しばしば参詣されました。

西福寺3


こちらのリアルな絵の奉納額は何度見てもやっぱりちょっと怖いです^^;

通常はお盆の精霊(しょうらい)迎えの時期のみ公開される寺宝が
特別公開中です。

西福寺4


本堂の入口の間に飾られていたのは「洛中洛外図屏風」。
京都を俯瞰の目で見た鳥瞰図となっており、京の町が大変細かく
描かれているのですが、御所の部分は、一般の人が直接目にすべきではない
というはからいでしょうか、金の絵の具が散りばめられており、
はっきりとは描かれていないのが興味深いです。

キャンペーンポスターより仏間の様子です。

西福寺5


浄土宗のお寺で、ご本尊は阿弥陀如来坐像です。
花々が描かれた天井画が瑞々しく、とても美しいですが、
昭和の画家、森本有泉氏とお弟子さんによるもので、
天女の絵や襖絵は森本有泉氏の手によるものです。

奥のお部屋には、檀林皇后像があり、これはかなり新しいもののようで、
モダンなお顔に鮮やかな衣装、その美しさはまるでマリア様のように
表現されています。

そして「檀林皇后九相図(くそうず)」。
檀林皇后はたいそう美しい人でしたが、仏教に深く帰依していた皇后は、
何事も移ろいゆく、美しさもいずれは失われる、それを示すために自ら風葬を望み、
その様子を描かせたといいます。

絵図の最上段右には御殿におわす美しい檀林皇后、しかし、左側は
死の床にあり、周囲の人々がみな嘆き悲しんでいます。
そこから、少し表現するのもはばかられるのですが・・・

(ご気分にさわるかたはスルーをお願いします)

野ざらしになったご遺体にガスが溜まりふくれ、腐乱し、
ハエやウジが湧き、鳥や獣に食べられ、髪が落ち骨になり、完全に白骨化、
骨が散乱、最後に五輪塔が建ちますが卒塔婆が折れて落ちています。
亡くなった時とこれらで、全部で九つの相になります。

実際に見て描かれたものではなく、江戸時代になってから
このようであっただろうと描かれたようですが、んー、生々しいです。
死んだ後は誰も同じ、生あるうちは精一杯生きよという
メッセージのように心に突き刺さりました。

九相図を見てしまうと、恐ろしいはずの「地獄絵図(六道十界図)」も
少々霞んでしまうかもしれません^^;

西福寺1

(看板より)

また、このお部屋には、森本有泉氏によるインドの女性と仏像を描いた大きな絵があり、
背景が菩提樹の葉で埋め尽くされているのですが、その多くの葉の中に
一枚だけ本物の菩提樹の葉が隠されており(実際教えていただくまでわかりませんでした)、
本堂に上がって参拝されるかたがありましたら、じっくりと鑑賞なさってみてくださいね(^^)

いやはや、さすがは六道の辻、パワフルでございました<(_ _*)>

書き置きの御朱印があったのですが、通常版とこの時期のみの特別御朱印の2種。
特別のほう(400円)をいただきました^^

西福寺 御朱印


そして、おみやげ。
西福寺の斜め向かいにある「みなとや 幽霊子育飴本舗」の「幽霊子育飴」(*^_^*)

幽霊子育飴


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自分が久相図のモデルになったわけか。。。

空しい、その意味を理解していたんでしょうね。

独特の雰囲気

もぐままさん、おはようございます(^_^)

六堂の辻あたりの雰囲気は、いつ見ても(感じても)、、、てな感じで、特にこのお寺さんの中に踏み入れる事が出来ないのですよ。

もぐままさんは勇気があるなぁ〜(*^^*)

多分、私は何回行っても中には入れないだろうなぁ。

nozokimiさん、こんにちは^^

醜い姿をさらけ出す覚悟のあった檀林皇后・・・。

地位も美貌も空しいし、亡くなった後は貴賎を問わず同じですね。
いろんな意味を見出すことのできる一枚の絵図でした。


じじまるさん、こんにちは^^

六波羅蜜寺、(六波羅は髑髏原??)、西福寺、六道珍皇寺・・・
中心が「六道の辻」の道しるべが建つ西福寺ですよね。

精霊迎えの雰囲気も一度味わってみたいのですけれどね(^◇^)

清水寺が遺体捨て場で、供養をするためにお堂を建てたのが始まり、という話もありますよね(>_<)

まあ、でも、京都自体が、日本で最も血塗られた都市とも言えますし、
こういう場所が現代でも語り継がれているのが京都の歴史の重みですかね^_^;
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Author:もぐまま
大阪市出身、横浜市在住。しがない主婦が寺社巡礼に目覚める。人生のたそがれを感じる今日この頃、幕末歴女のもぐ娘や鉄分多めのもぐぱぱを道連れに、あの世とこの世の狭間を旅します(笑)。
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