養老孟司氏・隈研吾氏が建立 建長寺「虫塚」

建長寺の塔頭、龍峰院からまだまだ奥へ参ります。

正統院(しょうとういん)という塔頭への入口の脇には
「半僧坊道」というユニークな道しるべが立っています。

建長寺 半僧坊 道しるべ


やがて山道っぽくなり、達磨大師の像が見えてきます。

建長寺 半僧坊道 達磨大師像


聞くところによると、達磨大師の反対側に「虫塚」というのがあるはずなのですが・・・。
見当たりません^^;

建長寺 半僧坊参道 狛犬


建長寺・奥の院、半僧坊の狛犬のところまでやってきて、左手に「虫塚」への
入が見つかりりました。

ありました!

建長寺 虫塚1


作業員のかたがいらして、整備のようなことをされているのですが、
偶然にも翌日の6月4日が「虫の日」で、虫供養の法要の準備だったのでしょう。

建長寺 虫塚2


解剖学者の養老孟司先生らが2015年に「虫塚」を建立されたと聞き、
もぐまま、ここに来てみたかったのです。



もぐまま、子供の頃、虫が好きで、いっぱい遊びましたし、飼いましたし、
たくさんの虫の命を奪いました。
今はガーデニングをするのに、いわゆる「害虫」が出ると、駆除してしまいます。
虫に対して、罪深さを感じているのです。

養老先生は昆虫採集がご趣味で、普段より科学の目で命と向き合われている養老先生でさえ、
どうしたら犠牲にしてきた虫の命に報いることができるのか、
考えあぐねたけれど、結局、こういう塚を建てて、供養をすることしか思いつかなかった、
というようなことを、テレビで見たんだか、記事で読んだんだか・・・。

虫塚

建長寺 虫塚5


周囲は切り立った崖で、「やぐら」も見られます。
養老先生が発案して、建築家の隈研吾氏に設計を依頼、
整備中だったので、うろうろするとご迷惑だと、近くには寄らなかったのですが、
中央には、養老先生の箱根の別荘から運び込まれたゾウムシのオブジェが
置いてあるようです。
虫籠のような金網には土が吹きつけられていて、いずれ苔が生えるように、とも
考えられているそうです。

周囲には、少年なら(もぐままも!)大好きなクワガタムシやカブトムシのオブジェも
ありました。

建長寺 虫塚3



建長寺 虫塚4


「虫塚」の石碑の裏面です。

建長寺 虫塚6


近代文明はおびただしい数の虫を殺してきました。それは今でも続いています。
それに気づいている、ということを銘記しようと、虫塚を建立しました。
塚にしたのは、すべてを言葉にすることはできないからです。

養老孟司
隈研吾
(・・・)

平成二十七年六月四日

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うーむ・・・

面白いことを考えるねぇ・・・

養老さんが、こういう感情を持っていることに驚いた。

人として生きる以上、殺生はやむを得ないだろうに。。。

養老先生の感性

nozokimiさん、こんにちは(^^)

養老先生のような、秀でた頭脳を持ち、特殊な分野の研究をされているかたは
いったいどんな感性をなさっているのだろう、と思うのは私だけではないと思うのですが
塚を建てて供養するしかない、と思われたのは、例えば、クジラを獲って塚を建てた人々と
変わらない感性なのかなぁ、と思った次第です。

昆虫採集は養老先生にとって、研究のバックグラウンドであったと思いますし、
nozokimiさんがおっしゃるように、人間ならば生きものの殺生はやむを得ないし、
殺生によって、科学や倫理を学ぶということもありますよね。

私は石碑にある「気づいている」、「すべてを言葉にすることはできない」というところに
響くものがあり、それが養老先生の感性と捉えることができました。

なるほど

石碑の字までは読んでいなかった。

読むと、、、なるほど、、、ですね。

自分が生きると言うことは、何かが死ぬってことですから。。。

nozokimiさん、

「害虫」なんて言葉も、ある人にとっては「益虫」であっても、
ある人にとって害を及ぼすなら「害虫」と呼ばれ、駆除しちゃっても「正当化」されますね。
自然の営みから恩恵を受けなければ人間は生きていけないのに、
人間って本当に勝手なものだなぁ、って思います。

養老先生は虫が愛おしくて命を奪う、反対に不快だから命を奪う人もいる、
いずれにせよ人間は身勝手なことをしているのだから、
謙虚な気持ちを忘れるな、とおっしゃっているように思います。
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もぐまま

Author:もぐまま
大阪市出身、横浜市在住。しがない主婦が寺社巡礼に目覚める。人生のたそがれを感じる今日この頃、幕末歴女のもぐ娘や鉄分多めのもぐぱぱを道連れに、あの世とこの世の狭間を旅します(笑)。
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