鑑真の情熱を伝える寺 唐招提寺



奈良・斑鳩1dayチケットだと奈良をあちこちお得に回れます。

近鉄西ノ京駅から薬師寺の脇を通ってやってきたのは唐招提寺。

唐招提寺 南大門1


南大門の扁額。

唐招提寺 南大門2


どうして薬師寺からじゃなくて唐招提寺に先に来たかというと、
手元に御朱印帳がなくて、御朱印帳を検索していたら、唐招提寺に素敵なのが
ありそうだったから(*^^*)

金堂内部の奈良時代の仏像はことごとく国宝ですね。
ワクワクしてきます!

唐招提寺 南大門3


秋らしい赤い実の先に見えるのは・・・

唐招提寺 金堂1


国宝の金堂です。

唐招提寺 金堂2


聖武天皇は、出家者を正式な僧として認める授戒制度を行なえる僧侶を唐に求め、
それに応えたのが、当時すでにスーパースターのような存在であった鑑真でした。
困難を極めた渡海は6度目にして叶い、しかしその頃には鑑真は失明していた、というのは
誰もが知るところですね。
もぐままが学生の頃、井上靖の「天平の甍」が映画化され、
確か原作を読んだはずなのですが・・・。

初めて訪れる唐招提寺。

唐招提寺 金堂3


来日の翌年、754年に鑑真は東大寺大仏殿に戒壇を築き、聖武上皇以下400名に
日本で初めて戒を授けました。
東大寺で5年過ごした後、大和上の称号を賜り、天平宝字3年(759)律宗の総本山・唐招提寺を
創建しました。

鴟尾(しび)

唐招提寺 金堂 鴟尾(しび)


火災や雷除けのおまじないなのだそうです。
高さは1.2メートルあります。

ギリシャ神殿風のエンタシスの柱が並びます。

唐招提寺 金堂4


奈良時代建立の寺院金堂として唯一現存するものです。
外から内陣を拝観します。
中央に高さ3メートルにもなる本尊・盧舎那仏坐像、右に薬師如来立像、左に千手観音立像・・・
天平時代からのお姿そのままでいらっしゃるのです。
テレビ番組で見ていて知ってはいたはずなのですが、特に千手観音さまの前に立った時には
畏怖の念でいっぱいになりました。
というのも手は953本残っているそうで、もぐままの言うところの「リアル千手」でいらっしゃり、
太いほうの手には様々な持物(じもつ)を手にされています。
お坊様がいらっしゃって、少し説明をしてくださったのですが、例えば、向かって右下の
あたりに柳の枝を持っておられ、昔は柳の枝は歯ブラシ替わりに使われたことから、
丈夫な歯は健康の元であり、健康を授けてくださる手であるのです。
かと思えば、法具である独鈷杵(とっこしょ)を持つ手は、憎いアイツをやっつけてくれる
手だそうで、観音さまがこのようにありとあらゆる願いを聞いてくださり、
救いの手を差し伸べてくださるのだと思うと、ありがたいお姿であるとしか言いようがありません。

南西の隅鬼

唐招提寺 金堂 隅鬼(南西)


金堂の四方の軒下には「隅鬼」というのがいて、特に南西にいる隅鬼は
晴れた日の午前中がよく見えるとのことで、カメラをズームすると
このようにばっちり撮影できました。

まずはご本尊を参拝できたので御朱印所へ。

そうそう、御朱印帳です。

唐招提寺 御朱印帳


紺色の千手観音光背柄も素敵なのですが、鑑真大和上1250年御諱(ぎょき)記念
朱印帳の紙裁文(かみさいもん)文様って、黒地に金糸と紫で、
とってもモダンな雰囲気もあり、即決です(≧▽≦)
お揃いの御朱印帳袋もありましたよ。

唐招提寺 紙裁文紋様御朱印帳


鑑真大和上が亡くなって1250年記念の御朱印帳。
この文様は昭和31年に行われた宝蔵の修理で発見された古裂・裁文残片類の一部で、
左右を斜めに切り替えたり、青海波(せいかいは)風図様を
和紙の切り抜きで表したという非常に珍しいものだそうです。

御朱印と鑑真大和上の御影(みえい)もいただきました。

唐招提寺 御朱印


金堂脇より。

唐招提寺 鼓楼 礼堂 東室


正面に見えるのが国宝の鼓楼(ころう)(鎌倉時代)。
毎年5月19日、鎌倉時代の唐招提寺中興の祖・大悲菩薩覚盛(だいひぼさつかくじょう)上人の
命日には、梵網会(ぼんもうえ)の法要の後に、ハート型の宝扇がまかれます(うちわまき)。
上人は修行中に蚊に刺されても「自分の血を与えるのも菩薩行」とおっしゃったそうで、
「せめて団扇で蚊を払って差し上げよう」と、上人が亡くなられた時にうちわが供えられたのが
始まりだそうです。

鼓楼の右手にある長い建物は礼堂(らいどう)と東室(ひがしむろ)(共に重文・鎌倉時代)。
かつての僧房で、礼堂には清凉寺式釈迦如来立像と日供舎利塔(共に重文)が
安置されます。

鐘楼

唐招提寺 鐘楼


鼓楼と対をなすように建てられ、梵鐘は平安初期の重要文化財です。

講堂(奈良時代・国宝)

唐招提寺 講堂


鑑真和上が唐招提寺を開創するにあたり平城宮東朝集殿(ひがしちょうしゅうでん)を
移築したたもの。
本尊は弥勒如来坐像(鎌倉時代・重文)で、眼力の強い仏さまでした。
和上は仏教を学びたい人は誰でも学べるように唐招提寺を開きました。
論義台というのが置かれ、ここで講師と読師が問答をしました。
鑑真が命を賭して日本にやってこなかったら、日本の仏教は全く違う形になっていたかも
しれませんね。
ここに鑑真がいらしたのかと思うと歴史の重みを感じずにはおれませんでした。

開山堂

唐招提寺 開山堂


平成25年に鑑真和上のお姿を写した「お身代わり像」が安置されました。
年に数日(6月5、6、7日)しかご開扉されない国宝の和上像に代わり、
いつでもお参りのできる御像です。

御影堂(みえいどう・重文)は平成27年から平成の大修理に入り、約5年間
拝観できないそうです。

唐招提寺 御影堂1



唐招提寺 御影堂3



唐招提寺 御影堂2


御影堂には国宝の鑑真和上像が納められ、東山魁夷画伯の障壁画が奉献されています。
もぐまま、東山魁夷の大ファンで、障壁画は展覧会で何度か見ているのですが、
いつかは唐招提寺で拝見したいです(*´ω`)

鑑真和上御廟へと続く道。
趣のある塀に沿って歩き・・・

唐招提寺 鑑真和上御廟1


門をくぐると、厳かな聖域が広がっていました。

唐招提寺 鑑真和上御廟2


鑑真和上の墓所です。

唐招提寺 鑑真和上御廟3


天平宝字7年(763)鑑真は唐招提寺で結跏趺坐のお姿で76年の生涯を閉じだということです。
日本にあるお寺の数はコンビニより遥かに多いそうですが、時代を遡るほど、
仏教に対する思いや情熱が純粋なように思えるのです。
ですから、こういった日本の仏教発祥の地のような所に訪れると、感じ入るものがあるのです。

新宝蔵

唐招提寺 新宝蔵2


特別展をやっていたのですが・・・

唐招提寺 新宝蔵1


もぐまま、唐招提寺の雰囲気が好き過ぎて長居しすぎ(≧▽≦)
この後の予定もあるので、泣く泣くパスです。

宝蔵と経蔵(手前)

唐招提寺 宝蔵 経蔵


共に奈良時代の国宝です。経蔵は唐招提寺創建前の新田部親王邸の
米倉を改造したものといわれ、日本最古の校倉です。

時間が押していますが、西のほうにも回ってみます。

おっと・・・

唐招提寺 石の隅鬼


金堂のそばに石の隅鬼がいました(*^^*)

戒壇

唐招提寺 戒壇1


僧となるための授戒が行われる場所で、創建時に築かれ、この石段は鎌倉時代のものだそう
ですが、建物は火災によって失われています。
昭和53年(1980)残った3段の石壇の上にインド・サンチーの古塔を模した宝塔が
置かれました。

戒壇入口の門の上に・・・

唐招提寺 戒壇2


何気なく三つ葉葵の御紋。
調べたところ、三つ葉葵の左側は九目結紋(ここのつめゆいもん)で、
5代将軍綱吉の生母・桂昌院の家紋(本庄家)なんだそうです。
桂昌院は唐招提寺にもかかわっていたのですね。
西国三十三所を巡礼しているかたは桂昌院というと善峯寺(ブログ記事)と
リンクしているかもしれないのですが、あちこちお寺巡りをしていると
度々目にする名前が桂昌院で、仏教に深く帰依したことから寺社の再建に勤しみ、
幕府の財政悪化につながったともいわれています。
生類憐れみの令も、捨て子や病人など弱者救済の福祉政策の一環だったようで、
いろいろ行き過ぎ感のある人物かもしれませんが、桂昌院がいなかったら
神社仏閣はここまで残っていなかったかもしれません(*^^*)

お寺の売店はどうにも煩悩まみれになってしまいます(笑)。

唐招提寺 クリアファイルとポストカード


金堂の仏像のクリアファイルとポストカードを何枚か。
仏像のポストカードも買ったのでクリアファイルはもういいか、とも思ったのですが、
クリアファイルの裏が「千手観音の手」のクローズアップで、なんだか魔法にかかったように
レジに出してしまっていました(≧▽≦)
「天平の甍」ももう一度読んでみようと思います。


(11月5日参拝)


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うめだ阪急「イタリアフェア」

関西に来ています。
なかなかどこにも出かけることができていないのですが、
梅田をぶらぶらしてきました。









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大阪市出身、横浜市在住。しがない主婦が寺社巡礼に目覚める。人生のたそがれを感じる今日この頃、幕末歴女のもぐ娘や鉄分多めのもぐぱぱを道連れに、あの世とこの世の狭間を旅します(笑)。
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